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トイレは家族のだれもが毎日何回も使う重要な生活の場。今まではその重要性とは裏腹に、家の中の日の当たらない恵まれない場所にひっそりと位置していたが、最近にわかに脚光を浴びている。トイレ空間もデザインされる場所となり、その家の主婦のテイストを表現し、小物や花で飾るスペースに格上げされた。「トイレを応接間にする」(お客様を通す場所)というキャッチフレーズまで出てきている時代である。
「ご不浄」と言われていた時代は、確かにトイレは不潔な場所であったが、水洗が普及して衛生指数はぐんと上がった。海外旅行経験者も増え、ホテルのバスルームの中の開放的なトイレに慣れた人が多くなったのも、「ご不浄」感からの解放につながっているのかもしれない。いまや「くつろぐ場所」「お客に見せたい場所」としてトイレは見直されつつある。大きな洗面カウンター付きのトイレは多くの主婦のあこがれである。
先日、INAXが主婦を対象にトイレに関するグループインタビューを実施した。トイレに関する満足・不満をまず聞いたが、「掃除のしにくさ」に不満が集中した。スペースが狭いために動きにくく掃除がしにくいという面と、便器自体の掃除のしにくさという二つの面から不満が噴出した。便器についてなかなか落ちない水アカ(ケイ酸)にはどの主婦も手を焼いている。
貯水タンクをなくし、世界最小サイズを実現した「サティス」は、狭いスペースが広く使える(掃除もしやすくなる)という点で支持が高く、便器に水アカを寄せ付けないプロガードという機能も高評価を得た。シャワートイレ部分が持ち上げられるリフトアップも、便座とのすき間の掃除に困っていた主婦たちには歓迎される機能であった。
また、家族の中の男性比率が高いほど、トイレの掃除には不満を持っている。男性優位(人数)の家庭の悩みは「床の汚れ」と「ノズルの不潔感」。「的を外すな!汚すな!汚したら自分で掃除!」と言い続けて男の子を育てているという主婦も、「どうしてこんなに汚れるんだろう」とため息交じりだった。
「掃除がしにくい」「便器が汚れやすい」の次にきた不満は「収納が足りない」。掃除ブラシ、除菌クリーナー、洗剤、トイレットペーパー3〜4本は、目隠しのついた収納にしまいたいし、壁には絵を掛け、カウンターにはお気に入りの小物や花、観葉植物を飾りたい・・・・。やっぱりトイレは応接間化しつつあるのかもしれない。
(03/07/20)
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