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考えよう 我が家流の子供室
鈴鹿規子

 「子供の自主性を育てるため」「勉強に集中させるため」、いろいろな理由で一人一室の子供室が今や一般的になっている。だが、これは本当にだれもがやるべき当たり前のことだろうか。子供にとってベストのあり方だろうか。時々主婦のミーティングで議論になる。

 一人一室の子供室といっても、平均的な住宅ではそう広くはとれない。たいてい5畳から6畳程度で、半間程度のおざなりな収納がついているのが定番のようだ。ベッドと学習机を置き、収納スペースからはみ出した子供の持ち物が散乱すると、ほとんど足の踏み場もない広さである。

 子供だったころを思い出してみてほしい。こんな経験はないだろうか。勉強しているとどうしても眠くなる。すぐわきにはベッドがある。「あそこにごろんと横になったらさぞや気持ちがいいだろうな」と、そそられる。それでも「いけない、いけない、勉強しなくっちゃ」と思い直すが、どうしてもベッドが目に入り寝たい誘惑に抵抗し難くなってくる。思い切ってベッドで休むと、今度は机が気になる。「本当はあそこで勉強してなくちゃいけないんだ」と思うとゆっくり休んでいられない。寝ても起きても中途半端なのである。

 親の立場からみても、子供が子供室に入ったからといって勉強している(しなければならない時)とは限らないことを重々知りながら、常時監視するわけにもいかず悶々(もんもん)としている。

 だったら、ベッドと収納スペースだけの狭い個室をつくって、勉強室を共用にしたら、さっぱり割り切れるのではないだろうかと考え、勉強をする部分と寝る部分を分離した子供室を提案したことがある。

 4畳半程度の二つの子供用寝室の間に、共用のスタディールームをつくったのである。窓辺に長いカウンターを配し、反対側の壁面いっぱいに本棚をつくった。生活提案型住宅として実際に建てて販売したが、どう使われているか、子供たちは満足しているかどうか気になっていたので、後日訪問してインタビューした。

 「子供たちばかりか親も使っています。家中の本や辞書が1カ所に集約できたので本の収納としてもとても合理的だし、親も子もみんなが勉強するようになりました」とのこと。

 また、小さい子供や受験生の場合、ダイニングルームのわきに勉強室をつくるというのも一案である。小さい子供の場合は母親のそばで何でもしたがるのでキッチンや食卓のそばはまさにうってつけだし、受験生の場合は塾前の軽食、夕食、夜食など食事の回数が多いので、食べさせる側の親も助かる。子供たちが巣立った後は、親の趣味の部屋に変更するにも都合のいい位置である。

 あまり良く考えられていない、ありきたりの間取りを、当たり前のように受け入れがちだが、暮らし方・ライフスタイルによって住宅のプランや機能は違って当たり前。我が家流の子育てをしっかり考えてから、子供室をつくってほしいと思う。

(03/10/06)




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