現在位置:asahi.com>住まい>住まいのお役立ちコラム> 記事 PR 注目マンション情報二人暮らしが楽しい「パートナーズ・スイート・プラン」の提案2007年03月30日 染谷正弘 いま、日本の家族は、少人数化、高齢化へとまい進している。
このことを2005年国勢調査の最新データで確認しておこう。まず、急増しているのが二人暮らしの世帯数で、夫婦と子供からなる世帯(ファミリー)は減少し続けている。そのファミリーはついに総世帯数の30%を割ってしまった。 さらに、夫婦のみの世帯(カップル)は総世帯数の20%、一人暮らしの世帯(シングル)にいたっては総世帯数の30%に達しようとしている。一世帯あたりの家族人数は、全国で2.55人、東京にいたっては2.13人へと減少。 日本の家族の主流は、いまやファミリーからカップルへと移行しつつあり、若者と高齢者のシングルが急増している、そうみていいだろう。これは、日本の人口がついに減少し始めたことと期を一にしている。ちょうど昨年末に人口の増加はピークに達し、いま減少へと緩やかにすべり出したわけで、日本は少子・高齢化社会に確実に突入したということだろう。 実際、高齢者(65歳以上)のシングルとカップは急増している。彼らが、一般世帯数の20%を超える日もそう遠くはない。向こう三軒両隣のうちの1軒には独居老人か高齢者夫婦が住んでいる、もうすぐそうなるということだ。僕は、日々の暮らしに、そんな気配をひしひしと感じている。 以上の傾向は、結婚しない若者、結婚しても子供をつくらないカップル、離婚が増えたことが主な原因だけれども、何よりも子供夫婦と同居しないという親世代の意識の変化によるところが大きいように思う。子供家族と一緒に暮らすのはわずらわしい、老いても夫婦だけで、時に一人で気ままに余生を楽しみたいと願う高齢者が増えている、そういうことだろう。 さて、いつの時代もどこでも、人と人との関係は、建築空間に端的に反映される。住宅の間取りを見れば、そこに住まう家族関係がわかる。ついに人口は減少し始め、家族は少人数化、高齢化へとまい進する21世紀初頭の日本の住宅、特に匿名性の強い商品化住宅に大きな変化が現れ始めている。現代ファミリーの潜在的なニーズが、商品化住宅に顕在化し始めたと言っていい。 お年寄りと子供の交流は皆無になり、家族は少人数化し、家の中は壁とドアで細切れになり、コミュニケーションはデジタル化し、どうしたって家族や親子の温もりが希薄になりがちな現代社会、居住環境にいま私達は暮らしている。家族の温もりを醸成できる住まいこそ、現代ファミリーは求めている。 そこで、前回このコラムで提案したのが、センターキッチンを間取りの核に据えた「ママ司令塔プラン」だった。それは、一言でいえば、家族、親子の温もりを体感し合える住まいだ。健全な食と人の温もりこそが、心身共に健康で頭脳明晰な子供を育てる必須アイテムであることは、最近の調査研究で明らかになっている。それは、大人とて同じことだろう。 今回提案する「パートナーズ・スイート・プラン」も、センターキッチンの間取り構成で、基本的には「ママ司令塔プラン」と同じ成り立ちだ。そのコンセプトは、子供のいない夫婦がいかに楽しく素敵に暮らせるかであり、具体的には、子供が巣立ってしまった団塊シニア世代のカップル、まだ子供のいない団塊ジュニア世代のカップルをイメージしている。ちなみに、ここでの「スイート」は、SWEET(甘い)とSUITE(続き間、組曲)の両方の意味をかけ合わせている。 「パートナーズ・スイート・プラン」は、いまのところ対照的な二つのバージョンを考えている。ワンルームタイプと夫婦別寝室タイプだ。ワンルームタイプは、家具による居住空間のコーナー化を基本にしている。せっかくの二人暮らしなのだから、居住空間を広々と融通無碍に自由に家具で仕切って使えばいい。食事するところ、寝るところ、趣味を楽しむところ等々、それらスペースを置き家具で見え隠れさせてコーナー化してはどうだろう、そういう提案だ。 夫婦別寝室タイプは、シニア、ジュニアともに、夫婦が別寝室で就寝しているケースが増えているという最近の傾向を踏まえての提案。夫婦とはいえ、お互いのプライバシー、ライフスタイルをきちんと尊重し合い暮らすには、やはり二人それぞれに個室はあったほうがいい。二つの個室は風呂や洗面所の水廻りを介して繋がっているところにこのプランの特徴がある。具体的な平面図とインテリアデザインは、いずれきちんとご紹介したい。 いずれにしろ、「パートナーズ・スイート・プラン」の住まい手は、対等なパートナーという認識を不可欠としている。たとえば、キッチンで誰が料理をするかと言えば、夫婦どちらもする。二人しかいないのだから、二人で料理し二人で食べればいいし、時に一人のときもあるだろう。もしかしたら、一人の時の方が多いかもしれない。 一人で居ること、二人で居ること、一人ですること、二人ですること、そのいずれも同じように楽しむことのできるカップルのために用意した住まいが、「パートナーズ・スイート・プラン」だ。国勢調査の最新データで確認したように、二人暮らし(カップル)がいまや日本の家族の主流になりつつある。だとすれば、今後「パートナーズ・スイート・プラン」のニーズはさら深まるだろうと考えている。 |