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「住まいのお役立ちコラム」

お父さんの笑顔は家族を幸せにする

2007年09月28日

鈴鹿規子

 お父さんが家の中で不機嫌だと家族も暗くなる。こまごまと口出ししてほしくはないが、むっつり怖い顔で黙っていられても困る。にこやかで柔和なお父さんが少ないのはなぜだろう? お父さんの居場所がないから、お父さんの笑顔が出ないのでは? と、お父さん対象の「住まいに対するニーズ」調査を試みた。

写真

【ダイニング脇のお父さんのホビールーム例】ダイニング左手は対面キッチン、ホビールーム手前は、インナーガレージにつながっている。

 結論から言うと、お父さんはロマンチストで寂しがり屋。現実主義者のお母さんの意見だけで造られた家では、おとうさんの心は癒やされないから、にこにこしてばかりはいられないということらしい。

 調査の結果、お父さんたちにとって「家にあったらうれしいもの・ベストスリー」は、「星を見ながら入れるお風呂」、「車も傷まず、自分も雨にぬれずに家に出入りできるインナーガレージ」、「家族とつかず離れずの位置にあるホビールーム」。

 一日の仕事の疲れを癒やすためにゆっくり入るお風呂は、天窓つきで、脱衣場にミニ冷蔵庫があり、冷えたビールを片手にルーフバルコニーに出られるドアがあったら最高。

 インナーガレージには、スペアタイヤや工具などを収める収納庫を造りつけ、車を出すと作業場に早変わり。どんなに散らかしてもお母さんに嫌な顔をされることもなく、趣味に没頭できる。

 お父さんの居場所として、リビングダイニングから離れた場所に「書斎」をつくると、最初こそ喜んで使うが、そのうち、荷物置き場と化してしまうのがオチだとか。自分だけ隔離されてしまっているような寂しさを感じるらしい。リビングダイニングの近く(家族の気配が感じられ、しかも邪魔をされないところ)に、半オープンの形でつくりたいというのが、お父さんたちの希望であった。

 お父さんたちが「これだけはやめてほしい」ことのナンバーワンは、家の中(特に日あたりのよいリビングやダイニング)に、たくさんの洗濯物をつるすこと。あまりに所帯じみていて、ぬかみそ臭くて、何ともやりきれない気持ちになると言う。「そんなこと言ったって、雨が続いているんだからしょうがないじゃない!」というお母さんたちからの反論が聞こえてきそうだが、雨の日の洗濯物干し場は、家の中の美観を保つためには重要な役割を果たす。

 働く主婦が多くなった今、突然の雨に備えて「雨にぬれない物干し場」は、どの世代からも望まれているスペースのひとつである。特に子育て期においては、「明日までに乾かさなければならない子どもの服」があり、風通しの良い、雨にぬれない洗濯物干し場は、誰にとってもありがたい。

 お父さんだってお母さんだって、洗濯物の下でなんか晩酌も食事もしたくない。バルコニーの一部に「雨に当たらない常設物干し場」を作るか、「土間」または「サンルーム」をつくるなど、洗濯物対策が必要なのである。「乾燥機を使ったら?」という意見もあるが、家の中に湿気がこもるし、夏は暑くてそばに寄れないし、電気代を考えると「やっぱりいつもは使えない」ということになってしまう。

 お父さんの笑顔、お母さんの笑顔、子供たちの笑顔が交錯する家にするために、一つ一つのストレスを突き止め、解決法を考え、取り除いていくという作業が必要のようである。


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