現在位置:asahi.com>住まい>住まいのお役立ちコラム> 記事 PR 注目マンション情報「団塊主婦・主夫会議」、つくばでスタート2008年03月21日 鈴鹿規子 団塊の世代が、定年の時期を迎え昨年からまたにわかに脚光を浴びている。
団塊世代とは、1947〜49年に生まれた人々で、この3年間に806万人が誕生した。その後の3年間の出生数も648万人。2003〜05年の出生数が330万人だったのと比べると、いかにこの世代のボリュームが大きいかがわかる。 現存人口は、真性団塊世代(1947〜49年生まれ)が約700万人、広義団塊(51年生まれまでを含める)では1084万人となっている。 世帯主が広義団塊世代の世帯は、561万世帯で、全世帯数の11.4%を占めている。 この世代は、「ベビーブーマーズ」と呼ばれ、それまでの常識をことごとく覆してきた。団塊世代が適齢期を迎えた70年代前半には、「恋愛結婚」が「見合い結婚」を上回り、「お友達結婚」「ニューファミリー」「核家族」を形成してきた。高度経済成長期にサラリーマンとして働く人が多かったために、夫たちは「企業戦士」となり、妻たちは「専業主婦」として家庭を守ってきた。企業戦士たちは、家に滞在する時間が極めて短く、マイホームは「主婦の城」と呼ばれた。 団塊世代は戦後民主主義、自由主義、男女平等意識の下で育ったせいか、それ以前の世代とは生活価値観が根本的に違う。「らしさ」を嫌う傾向を持ち、「楽しもうとする志向」が他の世代より強いと言われる。還暦を迎えたからといって従来からの「シニアらしく」おとなしくなってしまうとは考えにくい。 さて、こんな団塊世代が、これからの人生をどんな家でどう生きてゆくのか。それを探るために「団塊主婦・主夫会議」をつくばでスタートさせた。大勢の応募者の中から女性5人、男性3人を選び、先日第1回目の会議を開いた。団塊の世代のニーズ・ウォンツを探り、「つくば豊里の杜」を舞台に、住まいづくりの提案をしようという試みである。 これまで、主婦会議は全国各地で開いてきた経験を持っているが、男女混合チームは初めてである。人数が少ないこともあり、男性陣が遠慮がちになってしまうかなと少々心配していたが、全くの杞憂(きゆう)だった。団塊世代は男女共学に慣れている世代でもあったのだ。お互いに意識することもなく、無駄な遠慮をすることもなく、積極的な意見交換が1回目から始まった。 メンバーの意見だけでなく、それぞれの周囲の団塊世代の意見も聞いてきてほしいと頼んでおいたので、50人以上の団塊世代の考えが集った。 「60歳=定年退職期」と考えられているが、団塊世代は63歳か65歳が第一線の仕事から手を引く適齢期、と考えている人が多いようだ。定年後の計画は、その年齢を基点として考えている人が多い。 団塊の世代が、これからの人生で最も大切にしたいことの一つは、健康増進。放っておくと衰える一方の肉体を現状維持するに留まらず「増進」したい。もう一つは「食育」。これも健康に直結することだが、その効用だけでなく、夫婦が笑顔でコミュニケーションできる機会として、食事の内容と時間を大切にしたいということである。 男性の半数、女性のほとんどから出たのが「自分だけの居場所」と「共に過ごす場所」をはっきり分けたいという意見。趣味に没頭する、一人で沈思黙考する「マイスペース(狭いながらも楽しい我が基地)」と、一緒に過ごす「食堂」「居間」「トレーニングルーム(トレーニングは、励ましあわないと続かない)」という具合にメリハリをつけたいという希望が多かった。 この世代は「いつかやろうと買い集めたが、いまだに使っていない」色々な健康器具を持っていることもわかった。リタイアして時間的余裕ができたら、是非使ってみたいと考えているようだ。 最近よく聞く「緩やかな夫婦別寝室」については、女性は積極支持。男性は消極支持という感じである。お互いの気配は感じていたいが、遠慮せずに好きな時間に寝起きしたい、いびき・歯ぎしりに悩まされたくないというのが、別寝室支持の理由。 近々始まる新婚時代以来の二人きりの生活。それも、新婚時代と違ってお互いに毎日が日曜日。夫も妻も、どんな生活が待っているのか想像もつかなくて少々緊張気味のよう。長年外で働き続けてきた夫は「定年後は家でゆっくりしたい、たまには妻と旅行もしたい」と願い、妻は「なるべく外で働き続けるか、外出する機会を多く作ってほしい。旅行は夫とよりお友達と行きたい」と思っている。夫婦で「これからどう暮らしてゆくか」についてじっくり話し合った人はまだ少ないようだが、お互いが幸せと思える道を見つけるのはなかなか骨が折れそうである。 お役立ちコラム バックナンバー
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