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古家にはモダンな柄がしっくりくる |
珪藻土の壁とちゃぶ台の家に、日本手ぬぐいの額をかけたら蕎麦(そば)屋のようになってしまったと、以前、本欄に書いたことがある。その後、フレンチアンティークのポスターを飾ったら、家にメリハリがつき、あか抜けた印象になった。
今度の家は本当に古いので、同じ轍は踏むまいと、とくに面積の広いカーテンに気を遣った。
いちばん目に付くリビングは、カーテン専門店でオーダーした。あとは白のレース。予算にキリがあるので、リビング以外は低価格に抑えた。
イギリスで買い付けたというプリント生地を見つけ、即決。ふつうは、生地の1.5倍はひだをとり、豪華に作るそうだが、プリントものでひだがたくさんあるのは、どうにも重苦しいしうるさい。店主にたずねた。
「ひだなし生地の1倍のままというのは、だめですか」
「1倍だと、つんつるてんでおかしいですよ。せめて、1.2倍はないと」
「いや、タペストリーみたいにして、柄を楽しみたいのです。壁一面を絵のようにみたてて」
「……うん、それもおもしろいかもしれませんね。うちはあまりやったことがないけれど、1.1倍でつくってみましょうか。見た目に強くひだはでませんから」
ということで、限りなくタペストリーに近い1.1倍の生地でカーテンを作ってもらうことに。
20日間ほどしてできあがったカーテンは、それはていねいな作りで感激した。横が2メートル以上あるので、どうしても布を接ぎ合わせなければならないのだが、キルト風の柄が壊れないよう、柄あわせがされている。
つるすと、ぱっと家中が明るく華やぐ。
その後、旅だった我が子を見たいと、カーテンショップの店主が遊びに来た。
「わぁ、こんなふうになるんですね。嬉しいです! 1.1倍でよかったですね」
とてもうれしそうにほほえんで、カメラを取り出した。
「記念にカメラに撮っていいですか?」
もちろんですとも、とそれから記念撮影に入った。
古い日本家屋にイギリスのモダンなファブリックも悪くない。そこに、沖縄のベース近くのアンティークショップで買ったイスを置いたら、さらにしっくり。何ふう? ときかれたら困ってしまうほどの和洋折衷、新旧混合のインテリアだが、かなり気に入っている。もうそろそろ、カントリー、モダン、北欧風とカテゴリー分けするのはやめるべきなのだと、自分の体験を持って実感した。自分流がいちばん心地良いにきまっている。