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意外な場所で手に入れた切手たち:京都駅のキオスク、木曽の漆器市路上、香川の金比羅境内、鎌倉駅前路上、長野の郵便局、近所のメルパルクホールなどで入手 |
切手とはがきに凝っている。ここ2〜3年、旅先というよりちょっとでも遠方に行くと、必ずその地の郵便局に立ち寄って、切手を買ってしまう。
女友だちがときどきくれる手紙が毎回シャレていて、まねしたくなったのがきっかけだ。彼女はいつも、季節や内容にぴったり合った、ちょっと変わった絵柄の切手を張ってくる。いつのまにか、切手から季節を感じ、思いをくみ取るのがひとつの楽しみになっている。
手紙も粋で、たとえば、夫が手がけた映画の記事の切り抜きが封書にちょこんと入っていたりする。私が、「徹夜続きで疲れている」とホームページの日記につづったときは、数日後、入浴剤や顔のパックやローションの試供品をごっそり同封してきた。「これでお風呂に入ったときぐらい、ゆっくりしなよ。女はよれよれじゃだめだよ」というようなことがさらっと1枚、書いてある。わざわざ化粧品を購入して送られたら、受け取る側も重いが、試供品なら気持ちも楽。どんどん試せて、本当に心が軽くなっていった。自分用にとっておいたであろう試供品を、贈ってくれた友の心が、ありがたかった。
人を喜ばせるということは、すごくお金をかけなくても、派手なラッピングやサプライズを仕掛けなくても、こんなふうにさらりとできるものなのだ。それが大人のたしなみだと彼女の手紙から学んだ。
そんなことがきっかけで、手紙が自分のなかで小さなブームになり、自然に切手にも目がいくようになった。
近所の小さな郵便局に行く際は、必ず記念切手が張り出されたボードをチェックする。しかし、これがじつにがっかりなのである。マンガのキャラクターや、ブルーナちゃん、東京の花くらいしかない。どうしてマンガなのと聞いてみたいがだれに聞けばいいのかわからない。マンガは悪くないが、あの手紙の「窓」のような場所にはそぐわなすぎる。存在が強すぎるのだ。
ところが、去年の春、金比羅歌舞伎の境内で、郵便局のテントを発見。四国八十八カ所の絵柄が全部違う切手シート(20枚入り)を売っていた。それ以来、注意してみていると、観光地や大きな祭礼、興行時は、どこでも郵便局の出張販売がある。
また、京都駅のキヨスクでは、祇園や大文字など四季の風物詩を描いた大判の切手がたくさん並んでいた。駅で記念切手が買えるなんて便利だ。それから、近所の郵政系宿泊施設やホールのイベントをたまたま訪れたときは、沖縄の切手が出張販売されていてうれしかった。記念切手・ふるさと切手は郵便局でなくても買えるのだということがわかった。
ところで今年の黄金週間は、切手を1枚も入手していない。
余裕がなかったのだなあとふり返る。夏休みこそ、といきごんでいる。