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ホームパーティーの差し入れ、とっておきのアイデア

2006年12月04日

 家に呼んだり、呼ばれたりがそろそろ増える季節になった。11月からすでに、お友達の家で1回、我が家で2回、ホームパーティーがあった。仕事でも、このシーズンは大小の集まりがある。そんなとき、いつも悩むのは、差し入れである。ダブってもいけないし、残っても寂しい。みんなによろこんでいただけるものはなんだろうと、考えに考えた末に断念して結局ワインになったりする。ドリンク類はいくらあってもいいのだろうけれど、ここぞというときに気の利いたものを贈ることのできる人になりたいと思うのだ。

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我が家でおもてなしに活躍するのが、特大の片口。山盛りのグリーンサラダもいいし、フルーツポンチも楽しい。きのこご飯なども映えます

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冷酒用の片口には、オリーブとチーズとドライマンゴーのオリーブオイルあえを。和食器にイタリアンなおつまみも案外合います

 そこで今回は、実際いただいてうれしかったもの、見聞きしたもので印象深かったとっておきの差し入れをご紹介したいと思う。

1,ポット入りのドリップコーヒー

 本欄でもご紹介したことがあるが、これはいまだに忘れられない差し入れのベストワンである。接待をしていると、なにしろ忙しくて、食後にゆっくり大人数のコーヒーをドリップしている時間がない。で、ついリーフやティーバッグの紅茶などになりがちだが、あるとき、ご近所のママさんが差し入れにこれを持ってきてくれ、ことのほか感激した。ていねいに煎(い)れたコーヒーがたっぷり10人分近く入っているのだ。こちらは、スイーツとカップ、クリーム&シュガーの用意をゆっくりできる。急な誘いにこの心くばり。まねしたいものだ。

2,クーラーボックス

 今夏の差し入れで、印象深かったのは、ジュースとアイスクリームである。これだけなら普通なのだが、そのお客様は大きなクーラーボックスに入れて持ってきた。パーティーのときは、冷蔵庫もキッチンの棚も、食品であふれかえっていることが多い。せっかく冷たいものをいただいても、冷やす場所がなくておろおろしがちなのだが、クーラーボックスがあれば、そのまま部屋の隅にぽんと置いておける。お客様はそこから、冷えたのを取り出す。ドリンクをきらしたとき、キッチンまでとりにいかなくても良いのだ。また、小さな子どもが残さず飲めるように、こぶりのドリンクを何種類も用意してあった。パーティーだと、あちこちに飲み残しがでるが、何口かでのみきれるサイズは子持ちにはありがたい。

 パーティー終了後はクーラーボックスを小さく折りたたみ、持って帰った。ちょっとしたことなのだが、合理的で気の利いた差し入れのスタイルである。

3,漬物オードブル

 10年以上前のことになるだろうか。知りあいのオフィスで鍋会をしたとき、料理研究家の方が遅れていらした。手には風呂敷で包んだ丸い桶(おけ)を携えている。包みをほどくと、色とりどりの漬物がおせち料理のように盛り合わせてあった。目にもきれいで華やか、かつ、かわいらしくて、男性からも女性からもおもわず「わあ!」と歓声があがった。

 肉や鍋や豪華な料理が並ぶ宴会は、案外箸(はし)休めになるメニューが少なかったりする。鍋だから和風に漬物、という取り合わせにも感心するし、いろんな種類を少しずつ盛りつけてあるので選ぶ楽しみもある。つまみにも、ご飯の友にも、箸(はし)休めにもなる粋な差し入れであった。

「あの方の差し入れが忘れられない」と、当時の宴会を主宰した友だちに言ったら、十余年もたつのに彼女も

「私も! あの人のふるまいっていつもさりげなくて、粋なの! 私のあこがれの人なのよ」

4,配達のビール

 ホームパーティーの3時間くらい前に、ビールが酒屋さんから1ケース届いた。その日参加するお客様が手配したものだった。持参するのに1ケースは重いが、配達ならその心配もない。パーティースタート時は、来客が重なるのでてんてこまいになって、ビールを冷やしたり保管する間がなかったりするが、3時間前なら余裕。時間指定の気遣いも、贈り物のうちかもしれない。

5,フルーツ

 マンゴー、パパイア、柿にイチゴ。いろんな種類のフルーツをかごに入れて持ってきてくれた人がいる。彼女は、盛りつけ用のお皿、フルーツナイフまで持参していた。宴もたけなわの頃、そっとキッチンに立ち、すべてを一口サイズに切って、すてきに盛りつけた。フルーツは見た目に華やかだし、子どもや女性はもちろん、甘いものが苦手なのんべいのお客様も、口直しにと誰もが喜ぶメニューだ。これも、いろんな種類を少しずつ、がポイント。ひとりでいろんな味を楽しめるのがいい。

大平 一枝(おおだいら・かずえ)

 長野県生まれ。女性誌や文芸誌、新聞等に、インテリア、独自のライフスタイルを持つ人物ルポを中心に執筆。夫、11歳、7歳の4人家族。

 著書に、『見えなくても、きこえなくても。〜光と音をもたない妻と育んだ絆』(主婦と生活社)、『ジャンク・スタイル』(平凡社)、『世界でたったひとつのわが家』(講談社)『自分たちでマンションを建ててみた。〜下北沢コーポラティブハウス物語〜』(河出書房新社)、など。【編集または文の一部を担当したもの】『白洲正子の旅』『藤城清治の世界』『昔きものを買いに行く』(以上「別冊太陽」)、『lovehome』『loving children』(主婦と生活社)、『ラ・ヴァ・パピヨン』(講談社)。最新刊は、紙と人の心の絆を描いた「かみさま」(ポプラ社)。

ホームぺージ「暮らしの柄」 http://www.kurashi-no-gara.com/別ウインドウで開きます

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