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「小さな家の生活日記」

キッチンの床をピカピカにする法

2007年12月17日

 片づけ上手なしとやかなマダムの家を再訪した。どこもかしこも、きれいさっぱり片づいていて、よけいなものが外に出ていないという点で、この方の家は取材のネタが満載である。しかも、収納の工夫や掃除を手ばやくするコツがもはや習慣となり、無意識下でやっているので、それを第三者の目で掘り起こすのがおもしろい。なるほどと膝を打ちたくなるアイデアが次々、発掘されるのだ。

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この輝きが新築でないとは。

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なんとも使いやすそうなスタンド収納

 たとえばキッチン。床はピカピカで、築25年とは思えぬ美しさである。いろんなキッチンを見ているからわかるが、相当のきれい好きでも油ハネや水ハネにさらされるキッチンはどうしても、汚れが蓄積するものだ。ところが、このお宅はラグマットもないのに、一点のシミもないのである。話はそれるが、ラグマットというのはくせ者で、汚れ隠しに私も使っているが、どうにも使いづらい。滑り止めがついていても、フローリングの上ではズレていくし、床は汚れから守られるが、ラグマットは容赦なく汚れていく。できればなくしてすっきりさせたいものだと思うが、掃除をこまめにできないずぼらな私は、この布に頼るしかないのである。

 マダムの家には、キッチンマットどころか風呂にも玄関にもマットがない。だからよけいに、空間が仕切られず、広々と見える。

 さて、ではキッチンの床はどうしてきれいなのかというと、

「ここだけワックスを厚く2度掛けしているんです」

 とのこと。「それだけで、ずいぶん水をはじくし、拭き掃除も簡単。手入れが楽になりますよ」。

 来客の目に触れるリビングは、念入りにワックスを掛けるが、キッチンを二重掛けするとは。

 そのキッチンには、冷蔵庫の横に電気掃除機が立てて収納されている。ひょいとすぐに使えるところがいい。うちは廊下に置いてあるが、じつはもっとも床にものがこぼれやすいのはキッチンで、廊下まで取りに行かずに掃除機を掛けられたら便利だろうなあと常日頃から思っていた(だが、置くスペースがない)。建設時から、そのスペースを見込んで設計した建築家のご主人の、家事導線への配慮が光る。

 こんなキッチンなら、私も料理上手の家事好きになったろうかと、想像するだけむなしい。私は二度掛けどころかまだ一度も、キッチンにワックスを掛けたことがない。

プロフィール

顔写真 大平 一枝(おおだいら・かずえ)

 長野県生まれ。女性誌や文芸誌、新聞等に、インテリア、独自のライフスタイルを持つ人物ルポを中心に執筆。夫、12歳、8歳の4人家族。

 著書に、『見えなくても、きこえなくても。〜光と音をもたない妻と育んだ絆』(主婦と生活社)、『ジャンク・スタイル』(平凡社)、『世界でたったひとつのわが家』(講談社)『自分たちでマンションを建ててみた。〜下北沢コーポラティブハウス物語〜』(河出書房新社)、『かみさま』(ポプラ社)など。【編集または文の一部を担当したもの】『白洲正子の旅』『藤城清治の世界』『昔きものを買いに行く』(以上「別冊太陽」)、『lovehome』『loving children』(主婦と生活社)、『ラ・ヴァ・パピヨン』(講談社)。最新刊は、『センス・オブ・ジャンク・スタイル』『スピリッツ・オブ・ジャンク・スチル』『ジャンク・スタイル・キッチン』(風土社)の3部作。

 ホームぺージ「暮らしの柄」 http://www.kurashi-no-gara.com/別ウインドウで開きます


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