【質問】実家に隣接する土地を購入する予定ですが、贈与税はかかりますか。
【答え】もう少し具体的に教えて下さい。
【質問】実家には両親と兄が住んでおり、実家の土地、家屋は父の名義になっています。家を建て直したいのですが、父母は年金生活者なので、資力がありません。同居している兄は生活費を出しているので、私と弟が土地代と建て替える家屋の建築費を負担しようと考えています。
【答え】贈与税は、おカネやモノをもらった人が支払う税金です。贈与があったかどうかは、取得した土地と家屋の名義が誰になっているかで判定します。したがって、おカネを出したあなたと弟さんの名義にしておけば、お父さんが贈与を受けたことにはなりません。
【質問】土地と家屋は私と弟の共有となりますが、共有割合はどのように決めるのですか。
【答え】資金を出した金額の割合によります。例えば、土地代金が2000万円で、あなたが1200万円、弟さんが800万円出した場合は、あなたの共有割合は60パーセント、弟さんの共有割合を40パーセントとして登記します。
もし、共有割合を50パーセントとして登記した場合は、あなたは弟さんに10パーセント分、つまり200万円を贈与したことになり、弟さんに贈与税が課税されます。
1 贈与税がかからない登記割合
(1) あなた
1200万円÷2000万円×100=60パーセント
(2) 弟さん
800万円÷2000万円×100=40パーセント
2 共有割合を50パーセントとした場合の贈与金額
2000万円×(0.5−0.4)=200万円
【質問】家屋は、父が持っている土地と新しく買い増した土地の上に建築する予定です。家屋は私と弟の名義にしようと考えていますが、父が持っている土地について賃料を支払わない場合は、私たちに贈与税がかかりますか。
【答え】土地を借りる方法として、賃料を支払う賃貸借と支払わない使用貸借の二つがあります。
賃貸借で借りると借地借家法が適用され、お父さんは土地の利用権(借地権)を売却したと考えます。したがって、あなたと弟さんは、借地権の価格に相当する代金を支払う必要があります。それ以外にも毎月の賃料を支払う必要があります。
もし、これらの代金や賃料を支払わない場合は、家屋の所有者であるあなたと弟さんに贈与税がかかります。
なお、お父さんが借地権の代金や賃料を受け取った場合は、所得税が課税されます。
【質問】使用貸借で借りた場合は。
【答え】使用貸借は、賃料を支払わない契約のことです。使用貸借による場合は、借地人であるあなたと弟さんは利益を得ていないと考えます。したがって、贈与税は課税されません。
【質問】両親と兄には、新しく建築した家屋に住んでもらいますが、賃料をもらわない予定でいます。
【答え】あなたと弟さんが家屋を使用貸借で貸す場合は、前問と同様にご両親とお兄さんは利益を得ていないと考えます。
賃貸借の場合は、あなたと弟さんに所得税が課税され、賃料をもらわない場合は、ご両親とお兄さんに贈与税が課税されます。
したがって、土地も家屋も使用貸借とすれば贈与税や所得税の問題は生じません。