The theme of the week
世界のビックリハウス!
fromイタリア・はらなおみ
フィレンツェ人は泥棒よけに牢獄に住む?
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| ここは中庭なんだけど…… |
フィレンツェでは街中にまるで牢獄のような太い鉄パイプで囲われた窓がよく目に付く。私は今まで牢獄に入れられた経験はなく、実際に訪れたこともないので確かではないが、それはまるでテレビや映画で見る牢獄の窓にとてもよく似ているのだ。
中世の建物が今も多く残る古都・フィレンツェ。中世のころから変わらないのは建物だけではなく、ドロボウさんも世代を超えて(?)今も昔も存在する。つまり、この太い鉄パイプは外部からの侵入者を防ぐためのもの。泥棒の防御策は中世からの建物と同様、今も現役で活躍しているのである。
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| 鉄格子が並ぶとおじさんが守衛さんに見える? |
もちろん、警報アラームのような近代的設備を完備した家も郊外に行けばあるが、建物の密集したフィレンツェ中心部の歴史地区ではそれは不向きだ。
日本で築数百年の建物と言えば、まるでおばけ屋敷でも想像しそうだが、フィレンツェ中心部には歴史的建造物を含む古い建物が今も多く残る。そして、それらは今もなお骨組みや壁もしっかりしていて、現役の民家として存在している。もちろん、この太い鉄パイプも健在だ。
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| ホント、街中いたる所で見かける牢獄もどき(?!)の窓 |
イタリアは街によって特徴のある外壁、屋根、玄関のつくり、窓など、その街らしい風情のあるところが多いが、実はこの牢獄のような鉄パイプの窓はフィレンツェらしいと言えることのひとつでもある。外部からの侵入者を防ぐためといえば当然のことかもしれないが、この太い鉄パイプがあるのはほとんどの場合、地上階の窓。ちなみに私の住むアパートは2階なので、この鉄パイプはない。しかし、私のオフィスは地上階で窓にはしっかり、ずっしりとこの鉄パイプが入っている。
そんなオフィスで仕事をしながら窓の外を見ていつも思うのは、こんなしっかりした鉄パイプ付きの窓がある家で生活しているフィレンツェのみなさんが「侵入者を防ぐというよりは、自らオリの中に入っているような気分にはならないのか?」ということ。なぜなら私はオフィスにいると、何となく牢獄に閉じ込められている気がしてしまうからだ。
が、ひょっとしてそれは太い鉄パイプのせいではなく、別な理由からだろうか?
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「世界のウチ」は、世界各国在住のライターたちの集団である「海外書き人クラブ」によるリレー連載でお届けします。当面のテーマは≪世界のビックリハウス!≫。どんな変わった家が紹介されるか、お楽しみに。
(2004/04/10)
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