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セネガル製の屋外ベッド |
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日よけのための屋根があり、快適 |
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蚊帳付きで夜も安眠 |
from セネガル・中林さえ子 ここが変だぞ、世界のウチ!
セネガル共和国にあるパオスコット村は、首都ダカールから車で5時間くらい南東へ下ったところにある。セネガル各地で活動する日本の青年海外協力隊員の間で「田舎度&過酷度ランキング」3位に挙げられたこの村では、なんとベッドが家の外に置かれている。
このベッドは木で組まれた高床式で通気性がよい。かやぶき屋根の庇(ひさし)の下に置かれる場合もあるが、大抵は屋外にボンと無造作に置かれている。このベッドで、みな昼寝をしたり、客をもてなしたり、また暑い夜にはここで寝たりしている。聞けば、こうしたベッドはセネガルでも特に暑い内陸の村々でよく見かけるそうだ。
4月にもなると、内陸の村々では気温が40度以上に上昇する日もざらである。こんなに暑いと寝苦しい。びしょびしょにぬらした寝間着の上に、さらにぬらしたシーツをすっぽりかぶって寝るという人もいるくらいだ。そんな村から、気温35度の首都ダカールへ来ると、一様に「涼しい」という。こんな涼しい(?)ダカールで、クーラーなしでは過ごせない私がコメントするのは気がひけるが、このベッドこそまさしく酷暑をしのぐ村人の暮らしの知恵なのだ。
このパオスコット村で暮らす日本人がいる。青年海外協力隊の助産師さんだ。彼女もこの屋外ベッドで寝ているそうである。女の人が屋外で寝るなんて危なくないのかと思ってしまうが、心配ご無用。一応、屋外とはいえベッドは家の敷地内に収まっている。もっとも、ただひとつ彼女を脅かす侵入者がいる。さては泥棒?と思いきや、実は小さな生き物、アフリカの熱帯に広く生息するハマダラ蚊だった。
羽に黒色斑文があるこの蚊はマラリア病原虫を媒介する。だから、この屋外ベッドの必需品は蚊帳だ。その白いベールの中に入れば、お月様が床明かりとなり、新月になると満天の星が広がる。蚊帳からちょっと顔を出すと、入場料のいらないプラネタリウムの観望だ。風がそよと吹けば、安眠できるとか。
蒸し暑い日本でも、セネガル製の屋外ベッドはいかが? 熱帯夜でもクーラーなしで眠れるかもしれない。