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美しい花や木々が茂る街路を突如として襲う水しぶき!! 道も見る見る間にびしょびしょに |
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LAの街中に水をまきまくるスプリンクラー。芝を注意深く見ると見つけることができる |
アメリカ・内田暁 あっと驚くアウトドア
LA(ロサンゼルス)の郊外を歩いていると、実に緑の多いことに驚かされる。家の庭やアパートメントの敷地なども、まるで緑色のじゅうたんを敷いたように青々と芝が茂っているのだ。1年中、晴れわたった空の青と芝の緑の調和こそが、LA郊外のイメージだと言って差し支えないだろう。
と、ここまで読んだとき、ある疑問が頭に浮かばないだろうか?
「1年を通してずっと青空なのに、どうして芝が生い茂るの?」と。いつも青空――それは裏を返せば年間を通してほとんど雨が降らないことを意味している。水がなければ、木々は生きていけないのが自然の摂理。つまり、「年中青空」と「青々と茂る芝」が両立することは基本的にありえない。
この相反する要素を可能にしているのが、家々の庭やアパートの敷地、そして道端にも設置されているスプリンクラーの存在。降水量が少なく川などもほとんどないLAは本来、乾いた土とわずかばかりの草木がショボショボッと生える砂漠寸前の荒れ地のはず。人の手が入らなければ、とてもではないが芝が生き永らえる環境ではない。そのような不毛の地を「緑豊かで、なおかつ常に晴天」という矛盾だらけの楽園にするための手段こそが、大量のスプリンクラーによる水まき大作戦!……というわけだ。
「な〜んだ、そんな単純なことか」とバカにすることなかれ。ひとたびLAの郊外を訪れれば、あなたもこのスプリンクラーの驚異をイヤでも実感することになるはずだ。なにしろ家という家の庭にスプリンクラーが設置されており、それらが1日に数回発動するわけだから、住宅街などを歩いているとあっちでプシュー、こっちでもプシューッと不意打ちで水が地面から噴出! うかうかしていると、文字通りその洗礼を浴びることになってしまう。
というわけで、日本から友人などが遊びにくる際、わたしは「もし高価な服を着てくるならレインコートも持ってきた方が良いかも」とアドバイスすることにしている。もちろん、雨のためではない。スプリンクラーから身を守るためである。
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