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デモリッション・セールで手に入れた床材を斜めに張って作ったドア |
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ドア部分に彫刻を施してニスを塗る |
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おばあちゃんが愛用していたキャビネット |
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古い皿やおもちゃのネックレスなどを集めて作った鏡。ここまでくるとアートだ |
カナダ・西川桂子 インテリアっていいじゃない?
カナダは1867年建国の新しい国だ。大陸の東側に上陸したヨーロッパ人が西へ西へと開拓と続け、たどり着いた西端のバンクーバーは中でも「歴史があまりない」街。だからこそ、古いものを大切にする人、あこがれる人も多い。
古いもの好きのバンクーバーっ子は、アンティークショップやガレージセールで中古の家具を仕入れる。特に面白いのは、ガレージセールで買いたたいて“ゲット”してくる家具だ。我々から見ると、「これがアンティーク? ゴミじゃないの?」と思うような品物が売られていることだけでも驚きだが、「すてき!」と目を輝かせて買う。そして、例えばいすなら座面のクッションを張り替えたり、テーブルならサンドペーパーをかけた上で塗装し直したりして、見事によみがえらせるのだ。
「アンティーク家具の修理なら日本でもやっているよ〜」と思うかもしれない。感心するのは、高価なアンティーク家具ではないという点だ。週末ごとにガレージセールをのぞき、おばあちゃんが使っていたキャビネットやスーツケースなど、単に古い、まさしくガラクタを集めてくる。
さらに「通」になると、“デモリッション・セール”もチェックする。デモリッション・セールとは、古い家を取り壊す前にドアノブや窓枠などなど、家の様々な部分を売るというものだ。お隣のウォレンはフローリングの板を買ってきた。「こんなものどうするの?」と驚いていると、渋いドアを作ってしまった。
ガレージセールは別名ガベージ(ゴミ)セールだが、壊れて修理不能の家具も出ている。捨てるものあれば拾うものあり。買い手のほうは全体を使うとは限らない。取っ手だけを利用するというケースもある。真鍮(しんちゅう)製などは趣たっぷりで、何の変哲もない新しい家具の取っ手と替えると味わいが出る。誰でも比較的簡単に利用できるアイテムなので、アンティーク上級者でなくても利用する人は多い。
写真もうまく利用する。おばあちゃんのアルバムから曽祖母(そうそぼ)の写真などをもらってきて額に入れると、それだけで立派なインテリアだ。昔からとってあった絵はがきなども、しみが付いていても、またそれがイイのだ。アンティークかガラクタか。使う人次第だ。