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ペルーでは何故か小さく見えるダブルベッド。 |
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注文家具店でもベッドは世界共通サイズで作られている。 |
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リマの福々しい新婚さん。一生同寝台でお幸せに! |
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猫湯たんぽの使用例。寝台の足元に2個セットしてみました。 |
ペルー・飯尾響子 防寒をアツく語ろう!
リマには、横幅に豊かな存在感のある人がとても多い。しかし、家具店で売られている寝台、特に夫婦用のダブルベッドは、日本で売られているのと同サイズで、それが前から気になっていた。知人のペルー人夫妻をあの大きさの寝台に並べたとしたら、どう考えてもぎゅうづめで苦しそうだからである。
それであるときリマの知人たちに、日本でよく耳にする「夫婦別寝室のすすめ」について意見を聞いてみた。すると、みな口々に「信じられない!」と騒ぎ始めたのである。「夫婦は一生、同じ寝台で眠るのが当然だ。もし配偶者に寝室を別にしたいと言ったら、それは『別れてください』と言ったのと同じことになる。だいたいが、仲良くいっしょに眠るために結婚ってするんじゃないのか?」
これを聞いたときは、さすがラテンアメリカ、結婚後もみなさんアツいのだなと、いたく感心したのだが、そののち自分もリマで結婚してみて、どうも「夫婦一生同寝台」の理由は、ほかにもあるらしいとわかってきた。
私もみなさん同様、相方とけんかをしたとき、別室に戦略的退却の上、ひとりで休もうとしたことは何度もある。でもリマの夜は夏でも涼しいので、ひとりになると意外なほどお寒く感じる。かといって、暖房などつけたら今度は暑くて眠れない。つまるところ、となりに36度前後の発熱体があると、リマでは四季を通じてたいへん安眠しやすいのである。この経験から、当地の人々がこだわる「夫婦一生同寝台」には、「人間湯たんぽによって経済的に暖をとる」という別の目的も隠されているのではないかと、ひそかに考えるようになった次第である。
さてそれでは、相方が留守のときや独身の人はリマの夜をどうすごせば快適だろうか? その答えは、猫しかないと思う。リマっ子はもともと大の犬好き・猫嫌いで通っていたが、最近、近所の猫が妙に増えている。以下は私の勝手な推測だが、おそらく当地の人々も猫がいかにリマの家にぴったりな防寒用品か、やっと気づき始めたのではないだろうか。
何と言っても猫は清潔である。自分で体をなめてきれいにするオートクリーニング・システム付きだし、使用中に冷めたりもしないから、湯たんぽより便利だ。またリマでも毎夏10日ほどある寝苦しい晩には、猫のほうからさっさと離れてくれるし、こちらの寝込みを狙うかのように大イビキをかくこともない。などと考えていくと、どうも猫湯たんぽは、亭主湯たんぽよりずっと高性能のようである。