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小屋も緑色に自分でペイント |
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ルートさんの庭はすべて有機肥料を使っているので、赤ちゃんも安心してハイハイができる |
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夏には友達も呼んでお食事会。日没の夜9時までゆったりくつろげる |
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借り庭では、花だけではなく、野菜もバランスよく植えなくてはいけない決まりになっている |
ドイツ=たかもと・みさこ ガーデンだって家の一部だ
冬の長いドイツでは、サマータイムが始まると、人々は日光を浴びることに熱中する。森に出かけたり、小さなバルコニーに花の植え込みを始めたりする人もいるけれど、やっぱりできれば自分の大きな庭でくつろぎたい。そうした願いをもつマンション暮らしの人のために、借り庭がある。
「クライン・ガーデン(小さな庭)」、またの名を発明者である19世紀の教育者にちなんで、シュレーバー・ガーデンとも呼ばれるこの庭は、列車が走る線路際にたくさんみられる。いくつもの庭が集落をつくって、地区の役所が管理し、そのための団体もある。その数は現在全ドイツにおいて約100万カ所、土地の大きさにすると、4.6万ヘクタールにも上る。
今回お邪魔した有機栽培専門のガーデニング・マイスター、ルートさんによると、彼女のクライン・ガーデンにも野菜と花をバランスよく植えること、美観に気をつけることなどの簡単な会則があり、それに合意した者だけが借りることができる。年間3万円ほどの賃貸代で、掘っ立て小屋がついた25平方メートルほどのガーデンを自分のものにすることが出来る。小屋に電気が通っているところもあれば、水道しか使えないものもある。リンゴの木が植えられている庭があれば、前の人が野菜を植えた後が見られる庭もあるわけで、それぞれ気に入った庭を探し出して、自分好みの庭にしていく。
なんといっても専門家のルートさんの庭は素晴らしく手入れが行き届いていて、その上もちろん一切化学肥料は使われていない。一般的なクライン・ガーデンは、化学肥料がすでにまかれているので、有機栽培のガーデンを探すのは苦労したそうだ。ルートさんほど農作の知識がない人は、自分が所属するガーデンの世話役の人に来てもらって、アドバイスを受けることもできるそうだ。
クライン・ガーデンの歴史は長い。時代によってそれぞれ違う意味を持ってきた。元々は青年教育から始まり、戦後は食糧補給のための重要な場となり、インダストリゼーションが始まってからは、労働者が酒や政治にはまって工業化の役立たずにならないようにと、ガーデニングは推奨された。そして、小さな家にしか住めない都市部の労働者たちの憩いの場所として今も使われている。ドイツのクライン・ガーデンに興味をもたれた方、シュレーバー氏の生地ライプチヒにある「クライン・ガーデン美術館」を訪れられたらどうだろう。