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芝生の色が濃く手入れが行き届いているログハウスのある庭。 |
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寒くても春一番に顔を出し始めるクロッカス。 |
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市役所から配られる庭ごみ専用のごみ袋。一度に何十枚も配られる。 |
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可愛らしい動物達の庭用オブジェ。等身大のビーナス像があるお店もある。 |
フランス・IS詩子 ガーデンだって家の一部だ
庭は家の存在を支える大きなキャンバス。フランスの家には庭がある。それもかなり大きい。パリから50キロほど西へ離れたここイブリンヌ県(ヴェルサイユ宮殿のある県)には、パリのアパート群からは想像も出来ないような一軒家の高級住宅が立ち並ぶ。
それらの家の敷地には軽く2〜3軒は家が建ちそうだが、だだっ広い敷地内に建てられる家の数は街の規定でほとんどが1軒。友人宅は土地が2000平方メートルある。2000だ! そこの一角に家がぽつりとあり、それ以外は庭。彼女はそこに野菜畑を作り、果樹を植え、庭全体の雰囲気が寂しくならないようにしている。週末になると家族全員で庭の手入れをする。それが彼らの週末の過ごし方なのだ。
もちろん、400平方メートルもない土地にある小さな庭という可愛らしい家もある(それでも東京の郊外に比べれば十分に大きいが)。その庭の主は「子供の宿題を見たり、家事をしたりするのは庭の手入れの後」と話してくれた。見せてもらった庭は本当に可愛らしく、なにげないログハウスがその庭の引き立て役をしていた。その家にとって庭の存在感はとても大きく、庭なしではその家は語れないほどだった。「手入れをすればするほど草木たちは美しく、可愛らしい花を咲かせたり、木の実をつけたり、新芽を膨らませたりする」とうれしそうに彼女は語ってくれた。
草木の手入れの後には当然ごみが出る。春になる前に市役所から大きな紙袋が何枚も無料で配られる。それは、庭の手入れをした後の「庭ごみ専用」のごみ袋だ。それらのごみはリサイクルするのでその中にはビニールや紙、缶など入れてはいけない。刈った芝生や切り取った草花だけ入れることができる。他のごみが入っていると清掃の人が回収してくれない。
当然ガーデンショップもたくさんある。そこにはありとあらゆる種類の草木や花、庭の装飾品などを売っている。日本から来た紅葉やキキョウや時計草、南仏産のラベンダー、オリーブの木、ハーブの数々。
庭の様式にも色々ある。南仏風、日本庭園風、イギリスガーデン風、シャトー風。それらの庭にあわせて灯篭(とうろう)、ビーナス像、可愛らしい不動物のオブジェなども売られている。
長い冬が終わり待ちに待った春を様々な草花で迎え、可愛らしく庭を飾るのはフランス人にとっては季節の風物詩とも言えるのではないだろうか。