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伸び縮み自在なドイツの家具たち
2006年07月01日
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最初は小さな4人がけテーブル |
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右に引っ張ると1.5倍の長さに |
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これなら友達がたくさん来ても大丈夫 |
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食器棚の板を手前に引っ張れば立派な作業台に |
ドイツ=たかもと・みさこ 家具と家電
家の中でパーティーが行われると、いつもは120センチ×70センチほどの食卓が、一気にその倍の大きさに引き伸ばされる。大きさを変えられるタイプのテーブルだ。後は物置にしまってある折りたたみ式のいすを並べれば、8〜10人くらい友だちが一気に来たってどうってことは無い。ホームパーティーが日常のこちらの生活にはもってこいである。
同じく引き伸ばし型の食器棚もある。いつも隠れている1枚の板を、手前に引き出して、パンを切るのに使える。食事が終わり次第また収納すれば、場所をとらなくていい。ドイツの住宅事情はヨーロッパの中でも良いほうで、アパートの大きさは平均70平方メートルといわれている。しかしながら、すべての家具が大きめなので、こういう伸び縮み可能な家具がないと、すぐに部屋がいっぱいになってしまうのだ。
ただ、この手の木製の家具にも難点がある。重さが日本人の想像をはるかに超えるほどなのだ。そりゃあ引き出す分、板が1枚も2枚も余計に入っているのだから当たり前といえば当たり前ではあるが、引っ越しのときかなり迷惑をかける。というのも、こちらでは引っ越しを業者に頼む若者はほとんどいなくて、友達を集めて自分たちでものを運ぶからだ。
私のアパートのように5階なのにエレベーターがない家も多々。しかも古い建築の家だと、天井高が2.5メートルとかになるから、日本にくらべて1階の分の階段数が多い。もちろん一人ひとりの腕力も、我々小柄な日本人とは比べものにならないので、大きめの段ボールも軽々と運んでくれるが……。
引っ越しの後には、新居パーティーをすることがお決まりで、手伝ってくれた人たちを呼んで食事や飲み物を振る舞い、「君たちの努力は無駄じゃなかったんだよ」とばかりに、整頓済みの部屋をお披露目する。この時に、苦労して運んだ引き伸ばし自在の家具やテーブルが本当に大活躍する。次の引っ越しがある人はその場で告知をして、またお互いに手伝ってあげる。こうしてめぐりめぐる引っ越しの輪は、パーティーの輪となっていくのだ。
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