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「気をつけ」の姿勢の靴下 |
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ミネラルがこびりついたシャワーヘッド |
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ほこりだらけのポロシャツ |
アメリカ=アヤコ・モニエー 家具と家電
アメリカの南西部に位置し、日照率が75〜80%に達するニューメキシコ州では、乾燥機なんて不用の物、なんてとんでもない。それどころか、乾燥機はなくてはならない代物なのだ。
理由のひとつが水。ここの水はミネラルイオンが沈殿するいわゆる硬水(ハードウオーター)だ。ミネラルの含有量は半端じゃなく、キッチンや洗面台の蛇口まわりは、白い水の跡が積もり、シャワールームのドアや庭のスプリンクラーの水がかかる窓などは、薄汚く白い膜がはったようになる。
この硬水で洗った洗濯物は、まるでのりづけしたように、乾くとカピカピになってしまう。靴下は直立不動、Tシャツはカシャカシャ。長袖のシャツの袖をうっかり出し忘れて干すと、袖の中で丸まってぐしゃぐしゃのまま乾いた袖は、まるで折り紙を丸めて広げたようだ。どうしたものかと思って隣人に聞くと、なんと洗濯物は干さずに、柔軟シートとともにそのまま乾燥機へ入れて乾かすそうだ。こうするとふんわり仕上がり、シワの心配もほとんどないとのこと。
「えー! この乾燥した、砂漠地帯のニューメキシコ州で?」
しかしこの私の驚きの理由が、洗濯物を乾燥機で乾かす第2の理由なのだ。つまり、砂漠地帯であるためほこりがひどく、湿気がないため、そのほこりが空中に舞い、外に干すと洗濯物が汚れてしまうというのだ。
脱水が終わった洗濯物を見て気づくことは、生地に付着したほこりや、くずの多さだ。一度、日本製の洗濯機用のくず取り網を使ったことがあった。しかし、我が家の洗濯機には、真ん中に棒があり、それが水流を渦巻きにさせないようにしているため、網にはほとんど“獲物”はかかってこない。そこで活躍するのが、また乾燥機というわけだ。実際、一回の洗濯量の乾燥後でも、乾燥機についている縦20センチ、横50センチのほこり取りの網には、一面にべったりと分厚いほこりがついてくる。
理由はそれぞれうなずけるが、「洗濯物はカラッと外で干す!」という原則が染み付いている私はまだ抵抗がある。洗濯物のカピカピ、シワシワ、ほこりもくずも気にしないで外で干そうかと意気込んでみるが、実はもうひとつ、乾燥機使用の理由があった。我が家のある住宅地では、「洗濯物を外で干してはならぬ」という掟(おきて)があったのだ。