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ドイツのスローパーティーの形

2006年10月25日
ドイツ・たかもと・みさこ  素敵なスローライフ

 ドイツでお茶に呼ばれたら、決してお店で買ったケーキを持って行ってはならない。お土産のケーキは必ずお手製と決まっているからだ。普段は料理を余りしないドイツ人でも、招待先にデザートを持っていくときは、自分でいちからケーキを焼く。ドイツのケーキはどっしりとした生地が多くて、季節のフルーツを卵と小麦粉に混ぜ、大きな型にはめて焼く簡単なもの。相手のおうちについたら、人数を確認してその場で切り分け、皆でハーブティーやコーヒーを飲みながら頂くのだ。時には何個もケーキがテーブルに並び、何時間もかけて午後を過ごす。

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ドイツで一般的な強力粉でつくったフルーツケーキ

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お誕生日のケーキもお手製

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大きなキッチンで手作りディナーの準備中

 ドイツではホームパーティーの習慣も根強く、週末になるとどこかの友達の家に、これといった理由がなくても、ブランチや夕食に集まる。適当にそれぞれが飲み物やデザート、おつまみを持参して、大きなテーブルに並べていただく。時には材料だけ持っていって、大きなキッチンに集まり、お話をしながら皆でお料理。そんなゆったりとした会合に、セカセカ急いでお店で買ったものだけを持って行っては、なんとも味気が無いものになるし、日本のように招待側が台所にこもって、1人悶々(もんもん)とストレスをためながらお料理を作ることだけに専念しようものなら、せっかくの楽しい会合も台無しになるというものだ。ゲストも、彼らを迎える側も、ラフに時間をかけて楽しむのがドイツのホームパーティーの基本である。

 夜のパーティーでは、始まる時間より遅れてくる人たちも大勢いる。最初の1、2時間はいわゆるまだ盛り上がる前の状態「tote Hose(トーテ・ホーゼ。直訳すると「死んだズボン」。盛り上がらない状態を指す口語表現)」だから、その後に人がいっぱいになる時間まで待ってから登場するというわけだ。

 ドイツでは平日と週末の切り替えがきちんと出来ていて、金曜日の夜に週末が始まると、みんなゆったりモードに入る。翌日のティータイムのためのケーキの材料を買いに、市場までお買い物に行ったり、夜のパーティーのために何ケースもビールを買い込んだり、家に帰る途中どこかのカフェでコーヒーを飲みながら雑誌を読む。平日での時間の流れはここでは半分の速さになる、気持ちもゆったり、人にやさしくなれる一時だ。

 

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