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「世界のウチ」

日本の真裏の「もったいない」精神

2007年07月04日

アルゼンチン・佐藤晃子 エコでいきましょ!

 実家の母が電話口でこう言った。「車のディーラーがね、もううちの車、買ってから8年もたつから買い替えた方がいいんじゃないかって。次回の車検時にはリサイクル料金よりも高い査定はつかないでしょうって。」

写真日本ではおそらくもう見かけない車種もまだまだ現役!
写真街の至るところにある修理工場
写真道路の舗装状態が悪くタイヤがパンクしやすいので、タイヤ屋も多い

 リサイクル料金ってそんなに高かったのかしら?と思いながら査定料金を尋ねると、今の価値はなんと7万円、とのこと。(調べてみると母の車のリサイクル料金は約1万円。2年たったら1万以下の価値……?)

 新車で購入してから8年たったが、ほとんど傷もなく、週数回、近所を走るだけの走行距離はたったの4万キロ程度。バブル時代は新車を購入したら、車検が来る前に買い替える人が多かったというぜいたくな話を自動車メーカーの人から聞いたことがあるが、今でもやはり中古車はほとんど価値がないという日本の現状を痛感した。

 この話をアルゼンチンの家族や友達に話すと「そんなに安くしか売れないの?! アルゼンチンに持ってくればいいのに〜!」と口をそろえた。

 アルゼンチンの平均的な所得では新車を購入することは難しく、カーマニアが見たら喜びそうな状態のいい中古車から、こんなにボロボロでまだ走れるのと、こちらが心配になるようなものまで、至るところで中古車を見かける。また、自動車修理工場をはじめ、塗装工場、タイヤ販売店、何百もの自動車パーツを扱っている専門店が数多くある。

 中古車を操るドライバーもそれなりの技量が必要で、いつもと違う音がしていないか、動きが鈍っていないかなど走行中の車の状態にとても敏感でなければならない。何も気付かずに走らせることが致命的な故障につながることをよく知っており、常に神経を払っているのだ。

 20〜30年ものの中古車も走っており、気になるのがその安全面。アルゼンチンでは年に1回車検が行われ、また個々においては運転前にその中古車の状態を必ずチェックし、定期的に修理屋に検査してもらう人が多い。

 中古車を手にした人はお金がたまったら塗装をし直して、次にはホイールを取り換えて……など中古物件をリフォームするかのように自分の好みしていくことを楽しむ。車だけに限らず物を大事にする人が多いアルゼンチンでの自然と行われているごみ減量方法なのかもしれない。


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