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「世界のウチ」

子どもたちが心待ちにしているアドベント

2007年12月01日

オーストリア・パッハー眞理 クリスマスを楽しみマス

 オーストリアをはじめとするカトリックの国々のクリスマスは、その約1カ月前から本格的に始まる。これはアドベント(降臨節)と呼ばれる。各家庭ではアドベントクランツというモミの樹の葉か麦わらで編んだ輪(ドアに飾るクリスマスリースを平らに置いたもの)に、4本のろうそくを立てて、毎週日曜日に一つずつ点灯していく。このアドベントクランツは花屋、スーパーでも売られている。クランツはテーブルの上に置いたり天井からリボンで吊るしたりする。基本的に2色使い、緑のクランツに青いリボンで結んでみたり。さらにクランツの上には好みで松ぼっくりや金色にペイントしたクルミを飾る。

写真メルヘンチックな歩行者天国のライトアップ
写真おおぜいの人が楽しみにしているクリスマス市
写真目移りしそうなアドベントカレンダー

 ろうそくの1本目はクリスマス4週間前の日曜日に火をともす。手作りのクッキー、甘いケーキで最初のアドベントを友人、家族で静かに祝う。決して大げさでなくコーヒー、紅茶と楽しいお喋りがあればもうそれだけで十分だ。

 各家庭では、もみの木や天使の形をしたクリスマス用のクッキーを焼き、家中が香ばしい。この臭いをかぐと、「ああ、クリスマスだぁ〜」と叫ぶ食いしん坊さんは誰? 2週目、3週目の日曜日も同じく招いたり、招かれたりしてアドベントを過ごす。

 このアドベントのための『アドベントカレンダー』という特別なカレンダーがある。12月1日から24日までの日替わり窓を開けていくのだ。中には甘いお菓子が入っているので小さい子どもたちは、毎朝起きると即カレンダーに直行して中を開けるのを楽しみにしている。我が家では大学生の娘や息子ですらカレンダーを心待ちにしているので呆れてしまうが……。

 小さな子どものいる家庭では5日の夜、玄関に自分たちのブーツを出しておくと、明け方に来たニコラウスが「いい子」にはプレゼントを置いてくれるという風習もある。ブーツは普通の靴よりも高さがあるので、お菓子の量もたくさん入るというわけだ。

 街はすっかりクリスマス露天市で賑わいを見せている。ウィーンで特に有名なのは、市庁舎の前に立つ露天市。去年はチロルの隣フォラールベルグ州から135年の樹林が贈られた。

 フルーツティー(ドライフルーツやハイビスカス、ローズヒップなどをたっぷり入れた赤色ハーブティー)を大量のラム酒で割った、プンシュという甘いホットなお酒で体を温めながら店を冷やかすのが地元の週末の過ごし方。プンシュを飲むと改めてクリスマスを実感する。


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