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「世界のウチ」

年がら年中クリスマス?

2007年12月12日

アラブ首長国連邦・ドバイ 伊勢本ゆかり クリスマスを楽しみマス

 アラブ首長国連邦はれっきとしたイスラム教国。世界各国の人々が居住し、観光客が闊歩(かっぽ)するドバイにいるとふと忘れがちではあるが、生活はしっかりとイスラムの教えに基づき、祝日は太陰暦で数える宗教記念日。他宗教の信仰や外国人に関して寛容な国ではあるが、イスラムでご法度とされていることはおおっぴらには許されていない。例えば飲酒は限られたホテルやレストランでのみ。市中での購入にはあらかじめ警察署で発行される「許可書」が必要という具合だ。

写真そう言えばドバイにも雪が降るのだった……こちらはスキードバイ
写真電飾でピッカピカのお宅。中からは音楽が大音量で流れて来る。しかも夜11時過ぎ!
写真アラブ版ツリーを豪邸の庭に発見!?てっぺんにコーヒーポットを飾ったブーゲンビリアのツリー。
写真アラブと言えば砂漠、砂漠と言えばラクダ。ラクダもクリスマス商戦に貢献中。

 そんなイスラム教国のドバイでは、クリスマスも言わば他宗教のお祭り。おおっぴらには許されていないかと言うと、実はそうでもない。そう、クリスマスはドバイお得意の「ビジネスチャンス」でもあるからだ。ショッピングモールには巨大なツリーが立てられ、人々のお財布の紐を緩めるプロモーションやセール、在住外国人が楽しめるよう様々なクリスマスツリーやオーナメント、電飾などもしっかりヨーロッパからの輸入販売。クリスマスケーキやターキーだってあるのだ。

 在住外国人キリスト教徒は教会に集い、ホームパーティーを開いたり家族でクリスマスを過ごしたりする。何しろドバイは輸入品の集まる街、本国と変わらぬクリスマスが12月の暖かい日に祝えるというもの。在留邦人家庭にとっても、世界中から洒落たクリスマス用品やおもちゃが集まるので日本にいるよりも出費はかさむと言えるだろう。

 当然、アラブの富豪たちはイスラム教徒。インターナショナルスクールに通う子どもたちにせがまれてプレゼントを購入することはあっても、クリスマスをおおっぴらに祝ったりはしない。だがしかし夜の街中で時折「あれ? もうクリスマスの準備??」と思うような光景に出会う。電飾でいっぱいに飾られた彼らの家なのだがクリスマスの時期だけではなく、不特定にまれに見かける。この不思議な光景、実は結婚式などのお祝いごとを控えたアラブ人家庭が家に施す電飾である。その家でおめでたいことが起きているということをご近所や通りがかりの人たちにお知らせしているというものだそうだ。

 それにしても家の周りをびっしりと豆電球が取り囲む様子は、眩しくてとってもゴージャス。日本のシンプルな門松など、彼らの美意識の範疇では絶対にあり得ないのだと実感する毎日である。


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