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「世界のウチ」

イスラム国でクリスマス?

2007年12月29日

トルコ・大矢ちはる クリスマスを楽しみマス

 クリスマスといえば、キリスト教の祭日。国民の大半がイスラム教徒のトルコでは、クリスマスを祝うことはないのでは? と思われる人が多いだろう。

写真クリスマスツリーは窓際に。1月中もしっかり活躍。
写真トルコでは前菜もシシケバブ風?!
写真七面鳥はトルコ語で「ヒンディ」、つまりインド。英語圏では「ターキー」でトルコを意味する。見たこともない不思議な国を七面鳥の奇怪な容貌と重ねたのだろうか?

 確かに宗教的な意味合いを持って祝うということはない。それは日本でも同じだろう。

 トルコでは、クリスマスはノエル、サンタクロースはノエルババ(ババはトルコ語でお父さんの意味)と呼ばれ、それなりに存在感のある日である。

 クリスマスツリーはノエルアーチ(アーチはトルコ語で木の意味)、または新年も含めたユルバシュアーチ(新年ツリー)と呼ばれ、12月の中旬から、1月いっぱい家の中に飾られる。もちろんすべての家ではないが、子どもがいる家では、けっこう飾られているケースが多い。窓辺にノエルアーチがお目見えするとクリスマス、年末、お正月といっぺんにすべてのイベントが連想される。

 ただし、さすがにクリスマスイブは一般的ではなく、少数存在するキリスト教徒が教会の礼拝に出かける姿がちらほらするだけで、日本のような大騒ぎはない。その代わりに12月31日は盛大に祝われる。

 イスラム教では、イスラム暦に沿った宗教祭日が年に2回あり、それが新年の代わりの意味合いを持つので特に新年は祝わないのが通例だが、政教分離の政策が影響しているのか、トルコでは年末年始を祝うのは通例となっている。

 大晦日の夕食は、親しい人たちが集まって豪華なディナーを囲み、朝まで飲んだり食べたり騒いだり。元旦のカウントダウンも行なわれる。その時のメニューは、伝統的なトルコ料理の前菜に、メインはなんと七面鳥のロースト。中に栗ご飯の詰め物をするのがトルコ風だ。

 シャンペンやワイン、トルコのお酒ラクなどアルコールも並び、締めはノエルパスタス(クリスマス・ケーキ)である。ノエルアーチは、もちろん飾ってあり、子供たちだけでなく大人もみんなプレゼントを交換しあう。

 トルコのおおみそかは、クリスマスと新年がごちゃ混ぜになった楽しさ倍増の1日である。


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