2008年1月23日
目玉商品のBUSSOU
このとおりランプとして使われる
最近、丼は完売。浅い皿だけ数枚残っていた
いつでも人気の日本コーナー
某インテリア雑誌の取材のために、ウィーンで人気のショップを訪ねた時のこと。仕事ではなくとも、気分転換にちょうどいいのがインテリアショップめぐりだ。とくに雑貨はいつ見ても飽きない。さあ、食器コーナーから見て回ろう。
一瞬目をひいたのは、かなり広いニッポンコーナー。そこにはオブジェとしての仏像が所狭しと並んでいる。客もひとつを手に取り長い間観察してから買い物かごに入れていった。
次に目に飛び込んできたもの。それは、高さ75センチの大きな仏像のランプ、その名もBUSSOU。「物騒」かと思いきや、どうやら日本語の「仏像」の発音が転じてこうなったようである。かなりいいお値段で2万1400円もする。たしかに静かな表情をかもし出している仏さまの顔は癒し系だが、リビングに飾りたいとは思わないのが日本人だろう。だが、この大きなランプも人気商品ということだ。
そして和食器コーナーでは、はし置きを必要としない変わった丼があった。丼の両側のふちに丸く穴があいているではないか? はしをその穴に突っ込んでしまうというわけだ。本来ならば、丼を食べ終わればはしははし置きの上に行儀よく置かれるはずだ。しかし手先が私たちのように器用ではない西洋人を想定して考えられたのであろう。コロコロ落下しないために丼に突き刺してしまえば簡単だというはし置き不要のこの丼、「西洋風合理主義」と言えなくもない。まあ、給食で「フォークスプーン」なるものを使っていた我々日本人もエラソーなことを言えた義理ではないが……。
風変わりな和食器まがいのコーナーを頭がクラクラしながら見学したあと、家具売り場へ行くとあらら、全世界で人気を呼んでいるFUTONという文字が。
漆塗りのベッドや畳の枠つき和風ベッドに寝るのがブームを呼ぶジャパネスクだ(ドイツ語圏ではJAPANALIAと呼ばれている)。
横には仏像のライトを置き、障子のつい立をして和紙で作られたスタンドを使う。サイドテーブルにはミニチュア石庭を飾る……。室内着のかわりに浴衣を着ている日本ファンも多いし、盆栽に夢中になる20代の若い学生もいる。当分JAPANALIA熱は続きそうだ。