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フランスでZEN(禅)

2008年1月30日

  • 筆者 フランス・兒玉ゆきこ 海の向こうのジャパネスク(後編)

写真シックな趣味として人気のある盆栽。ギャラリー兼ショップを営むチエリーさんは日本人に師事した本格派。(L’ARBRE EN POT www.arbreenpot.com)写真ZENを彷彿とさせる和のアイテムは、お洒落なインテリアコーディネイトに欠かせない。

 60年代の終わり頃、ヨーロッパへ広まったという日本の禅。以降、フランスで禅の精神まではさておき、「ZEN」という言葉自体は立派に定着し、市民権を持つようになった。「冷静沈着に行こう=Etre zen 又は rester zen」という言い回しにも使われる。

 言葉だけでなく、禅にまつわる文化様式も日本趣味のひとつのスタイルとして、生活のさまざまな場面で垣間見ることができる。殊に、インテリアにZENスタイルを取り込むことは、粋でしゃれたことらしい。

 例えば竹。竹といえば日本庭園には欠かせない植栽である。本格的な日本庭園を構える家はまれだが、当世風のモダンな庭造りに竹の植栽は欠かせない。集合住宅のテラスやバルコニーに鉢植えされているのもよくみかける。竹の緑色は、異国のビビッドな街並み、濃い空の色と絶妙なコントラストをなし、なかなかアーティスティック。日本で見慣れた植栽も、違った背景でみるとおつなものである。

 家の中はどうかというと、障子や畳はコスト的にまだ庶民レベルの素材ではない。生活スタイルの違いもあって浸透しているとは言いがたく、そうそう個人のうちでみかけることはない。それでもZENはつつましくいぶいている。

 盆栽(ちなみにBONSAIもフランス語になっている)、ミニ噴水、ノグチイサム風の和照明などは、手軽にジャポニスム取り込むツールとして人気のようだ。最近ではどこのインテリアショップでも日本=ZEN趣味のインテリアグッズを目にする。中でも、微笑ましいのが枯山水のミニチュア。ミニほうきもしっかりセットになっていて、箱庭の砂の上に水の流れを描くようになっている。日本でならばチープでこっけいに見えかねないが、フレンチゴブラン織りのタピスリーを背にアンティークたんすの上に厳かに置かれていると、確かになかなか粋なものに見えてくるから面白い。

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