2008年4月19日
蜂蜜。様々な色合いがとても美しい。
はちみつ専用スプーン。スプーン型のものだけではなく、コイル状になったものもよく用いられる。
蜂の巣のワックスで作ったお手製ろうそく。プレゼントにしても喜ばれる。
一匹のミツバチが一生に集められる蜂蜜は、わずかティースプーン一杯だと聞いたことがある。何とも気が遠くなるような話だが、この話を聞いて以来、ミツバチに感謝してありがたく蜂蜜をいただくようになった。
ここドイツでは、趣味で養蜂をしている人が多い。私も、友達から本職は教師であるお父様が集めたという蜂蜜を一キロ、もらったことがあるが、まったりと濃厚な味でおいしかった。一口に蜂蜜と言っても、取れた場所や花の種類によって何種類もあり、奥は深い。森で集められた蜂蜜は濃い琥珀(こはく)色、菜の花の蜂蜜はクリーム色、アカシアの花から取れた蜂蜜は無色透明に近い色など、様々な色と香りが楽しめる。日本ではあまり蜂蜜など食べなかったが、こちらに来てからいろんな蜂蜜を試すのが楽しくて、すっかり蜂蜜ファンになってしまった。
しかし、蜂蜜はジャムなどと違って、すくってもすぐにだらだらとたれてくる。スプーンを蜂蜜の瓶にさしこんで置けば、あれよという間に底まで沈んで、持ち手はべとべとということにもなりかねない。そんな悩みを一気に解消してくれるのが、蜂蜜専用スプーンだ。持ち手の部分が一ひねりしてあり、蜂蜜の瓶に、バランスよくかけられるようになっている。スプーンについた余分な蜂蜜は再び瓶の中に落ちていき、スプーンの柄がべとべとになるなどと言うことはない、ひじょうに優れものだ。
ドイツ人は大の蜂蜜好きだが、クリスマスシーズンには蜂蜜ワインの屋台も出回る。ワインと言っても、蜂蜜を発酵させたもので、ブドウから造られるワインとは全く別物である。蜂蜜から作られるだけあって非常に甘く、リキュールのようで口当たりがよい。熱々に暖めた蜂蜜ワインを飲むと、体の芯からぽかぽかになる。
また、蜜をとった後の蜂の巣のワックスで作ったろうそくも人気だ。火をともすと、ほんのりと蜂蜜の甘い香りが漂う。板状にしたワックスが芯とセットで売られているので、自分で芯を真ん中に巻き込んでろうそくを作るのも楽しい。