2008年5月21日
キッチンのL字部分。レージースーザンの扉が閉まっている状態。
L字の扉を開けたところ。2枚の扉が一緒に開く仕組み。
レージースーザンの中身。円盤は、左右どちらにも動く。
新築の家のレージースーザン。真ん中の心棒をはずして、各段にとりつけた円盤。さらに広いスペースが使える。
アメリカのキッチンは、L字型。または大きなものだと、コの字型が多い。そこで、必ずといっていいほど、お目にかかるのが、「レージースーザン」。これは、コーナーの収納に人気のある回転式ラックである。
コーナーのカウンターの下に、2枚の大きな円盤状のものが、一本の軸を中心に収まっていて、使いにくいスペースを有効な収納スペースに変えているのだ。
狭い間口から、どうやって奥のものを出すのかというと、仕組みは簡単。まず、表の扉は、L字型のカウンターのすぐ下に。幅20センチ程の扉が、L字型に沿って2枚ついている。この2枚が留め金でつながっており、しめたときはL字に、開けたときは2枚がつながって、1枚の扉のようになる。
肝心の回転棚のほうは、円盤の一部が90度分欠けた形になっていて、L字型になる扉が閉まったとき、ちょうど収まるようになっている。4分の1が食べられたあとのピザを思い浮かべるとわかりやすい。使うときは、扉を開けて回転棚をちょっと回せば、奥のものもすぐ手前にでてくる仕組みだ。
この「レージースーザン」は形がユニークなので使いにくいのでは、と思われるかもしれないが、とんでもない! 扇型に一部欠けているとはいえ、半径が40センチほどもある円盤状の2倍なので、かなりのスペースがある。とくに、何を収納するか決まっていないので、自分の思うように、何でも入れて構わないというのも嬉しい。高さが結構あるので、大小さまざまなプラスチック容器や、子供用のお皿やコップなど、かさ張るものでもOK。
また、我が家では、和洋中の様々な調味料を収納するのに重宝している。砂糖、塩、こしょう、その他十種類以上のスパイスなど、粉物で小さいものは上の段に、油、お醤油、みりん、お酢など重い瓶系は下の段に分けて置くと、使いたいときにすぐ取り出せるので便利だ。扉には、取っ手がついて、開けやすいようになっているほか、回転棚も簡単に回せるので、料理のたびに何度も気軽に開け閉めしながら使っている。
この回転棚は、なんと1700年代から存在していたそうだが、「レージースーザン」と呼ばれ始めたのは20世紀に入ってから。ある広告がきっかけだったという。その理由として、「スーザンという名前の使用人がレージー(なまけもの)だった」という説があるが、真偽の程は確かではない。容量といい、便利さといい、「レージー」という名前とはかけ離れた収納力抜群の「スーザン」。片づけが苦手で、物忘れが多い、レージーな私には、ぴったりの収納ラックなのである。