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森林の中のハンモック

2008年8月20日

  • 筆者 カナダ・山下敦子 暑さをしのぐクールな方法

写真グウィリアムさんが友達の力を借りて自分たちで建てたログハウス。木の香りが漂う室内は、夏は涼しく冬は暖かい。写真ログハウスの前には広大な自然が一面に広がり、木々の間から海が見える。写真シャロンさんと息子のディランさん。定年退職祝いに友人からもらったというハンモックをお気に入りの場所に設置。写真森を散策していると、今まで見たことがないような素晴らしい景色に巡り合う。

 バンクーバーからフェリーを利用すれば約1時間から1時間半で、ガルフアイランドやバンクーバーアイランドなどの孤島に気軽に足を運ぶことができる。そのため、週末の小旅行として利用する人も多い。

 ガルフアイランドのひとつであるガリアノ島に住むシャロンとグウィリアム夫妻に招待され、毎年夏の2週間を木の香りが漂うログハウスで過ごす。夏は涼しく、冬は暖かいログハウスだが、家の周りは樹齢何百年とも言われる高くそびえたった木に囲まれていて、家の中に直射日光が差し込むのを防いでくれる。

 そこで登場するのがハンモック。夫妻の家には定年退職のお祝いにもらったというハンモックが3つも用意されており、森の中の好きな場所にハンモックを設置する。日差しが強い昼間は、日射病や紫外線が肌に悪いということで外出は好まれないが、木々が適度の影を作るころ「ハンモックタイム」がやってくる。お気に入りの枕と好きな本を持ち込んで読書をしたり、お昼寝したりとのんびり過ごすのだ。辺りを見渡せば野生のシカがこちらを観察し、森の中からフクロウの鳴き声が「ホー、ホー」と響く。風になびく木々の音と鳥の鳴き声は、涼しい音色を奏でてくれる。今までハンモックがこんなにも素晴らしいものだとは思ってもみなかった。

 朝の日課はバードウォッチング。双眼鏡を片手に山の中を散策。手付かずのままのビーチでひと泳ぎして火照った体をクールダウンし、体が冷えればまた散策だ。カヌーやキノコ狩りなど自然を生かした遊びは山ほどあるので飽きることはない。

 この島にはゴミ収集所がなく、自分で出したゴミは持ち帰らなければならない。スーパーやレストランが数えるほどしかなく、都会の生活に慣れている者には不便なことも多いが、ログハウスから夜空を眺めると空一面の星に圧倒される。道路に電灯がなくても星空で周りが明るいなんて初めての経験だ。隣の家にたどりつくまで山道を歩いて10分。生活音は一切聞こえてこない。そのせいで耳も敏感になり、動物の動きや鳴き声もよく聞こえるようになる。夜になると周りにそびえ立つ木々のおかげか風通しもよく、天窓から星空を見ながら心地よく眠りにつくことができる。いつか私もマイ・ハンモックを買ってのんびり過ごしたい。夢がひとつ増えた。

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