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快適さも家賃も最高! サンディエゴ・ノースカウンティ

2008年11月12日

  • 筆者 米国・椋本百合子 家賃月15万円のウチ

写真車2台が入るガレージ。路上駐車は厳禁。写真外観の同じ家がずらりと並ぶコミュニティー。写真リビングの天井が高く、開放感のある、空間をうまく使った設計写真日が差し込む明るいキッチン。

 アメリカ西海岸・サンディエゴ郊外のノースカウンティはサンディエゴ市内まで車で20分、大都市ロサンゼルスまで1時間という立地の良さだけでなく、サーファーのあこがれる海岸、自然保護地区、ゴルフのPGAトーナメントで知られるトーリーパインもある。内陸に向かってほんの数十分ハイウエーを運転すると、砂漠に近づいて行くのを肌で感じる暑さだが、海岸沿いは海からの風が涼しく、一年中穏やかな気候である。医療、コンピューター関連など最先端の学術機関の建物が並び、公立の小、中、高校は全国でも有数の名門校である。孟母三遷ではないが、教育熱心なアジア系の師弟が3割を占める。今はプレハブの仮設教室を建ててしのいでいるが、生徒を受け入れる許容量はギリギリという。

 30年前までは丘だったところを切り崩して開発されたベッドタウンで、建設会社がコミュニティーを設計して、売り出した。それぞれのコミュニティーは家の形がそろっていて、プールやジム、テニスコートなどの共同施設を使うことができる。コミュニティー内ではメキシコ人の労働者が一日中、芝刈り、花木の手入れ、掃除を続けている。スプリンクラーが場所を移しながら一日中稼働し、コミュニティーの美しい外観を保っているが、月々の共益費200ドル以上が家賃に含まれている。写真の家はタウンハウスと呼ばれるもの。隣の家と外壁を一面共有しているが、壁が厚いのか、お隣の雑音はあまり聞こえない。家賃が17万円で2ベッドルーム、築25年なので、この辺りでは古いほうだが、この家で17万円というのはお得物件らしい。契約は普通1年ごとに再契約しなければならない。人気のある地区なので、貸手市場ではあるようだが、固定資産税を払い、洗濯機、乾燥機、オーブンレンジなどのメンテナンスなど、大家さんの出費もバカにならない。

 北アメリカではふつう滞在が2年以上を越すと、大抵の人は家を購入するようだ。安い中古物件も多く、予算に合わせて家を選ぶことができるからだ。2年後にもほぼ同じぐらいの値段で売ることができる。売買時には不動産会社と弁護士に手数料を払わなければならないが、高い家賃を払うよりお得だと言える。でも、サンディエゴ・ノースカウンティは家の値段が高く、また転勤などで滞在年数の少ない家庭も多いので、賃貸が比較的多いようだ。公共プールで話した若い女性は「ここに住み続けたいから毎日残業しているが、家でのんびり過ごす時間がない。何のために長時間働いているのかしら」とぼやいていた。また、超車社会で公共交通がないので、車を持たない層は締め出されている。最近は高い家賃やローンに悲鳴を上げて、サンディエゴ内陸部や他州に逃げ出す家庭も増えているという。

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