2008年11月15日
このように袋入り、啓蒙用の小冊子付きで配布された
吸盤付きなので壁面のタイルにもペタッとつく
シャワールームのアクリルにもペタッ!
お風呂に入ったり、シャワーを浴びたりと、通常、1日に1回はお世話になるバスルーム。「家の中で一番落ち着く場所」に挙げる人も多いだろう。でも場所柄、よその家のここをのぞいてみるチャンスはめったにない。そこで今回からは海外のバスルーム事情を垣間見ていただくことにしよう。テーマは「バスルームの秘密」。
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ご存知の方も多いと思うが、オーストラリアのブリスベンでは、現在厳しい水不足。16パーセントまで落ち込んだ水がめとなるダムの貯水量は40パーセント前半(08年11月7日現在)まで回復されてきたが、それでもまだまだ「湯水のごとく」使える状態にはほど遠い。水道水の使用方法もあれこれ制限されている。08年11月から多少緩和されたとはいえ、ホースを使った庭への散水、および洗車や家の外壁を洗うことは土曜日か日曜日の30分のみ可。芝生への散水は、スプリンクラーやホースはもちろんのこと、じょうろやバケツでも不可といった具合だ。よってこういった屋外で使う水に関しては、屋根に降った雨を雨水タンクに貯めて使っているところが多い。
1日の一人当たりの水道水使用量を140リットル以下にしようという「ターゲット140」というキャンペーンも実施されていた(11月から「ターゲット170」に緩和)。目標値を達成するための方策として、「野菜は洗うとき、水を流しっぱなしにするのではなく、ボールにためて行う」とか、「洗濯物は毎日ではなく、たまってから洗う」といったものが挙げられている。
その一つが、「シャワーは4分以内に」である。シャワーの際、シャンプーやボディーソープで髪の毛や体を洗っているときも、お湯を出しっぱなしにしている人も多いと思うが、そういうときはきちんと止める。お湯を出すのは、実際に頭や体を濡らしたり、シャンプーやボディーソープを洗い流したりするときだけにする。そうすることで、実際にお湯を出す時間を4分以内にしようというのである。
ただ「4分」と言われても、腕時計をしてシャワーをするのも変。ストップウォッチというわけにもいなかい。そこで、州政府に新聞社が協力して、4分間用の砂時計が配布された。吸盤で、タイルやアクリルのドアにも取り付けられる。プラスチック製なので、万が一落としても割れないので安全。素晴らしいアイデア……になるはずだった。
ところが、である。その新聞社が後で実際に砂が落ち切る時間をいくつかの砂時計で測ってみたところ、かなり違いがあることが判明した。それも3分50秒とか4分10秒といった「誤差」の範囲内のものばかりでなく、2分台で落ち切るものや、中には穴が詰まっていて、まったく落ちないものもあったという。
アイデアは良かった。だが、実行力が伴わなかった。これぞまさに、「砂上の楼閣」だ。