2008年11月22日
地下のサウナ室。2から3人用なので30分ぐらいで温まる
サウナの後に、パンツ一枚でスノーエンジェルを作ったカナダ人がいた
11月初めの週末、夏時間が終わった。時計を1時間遅らせて、「明日の朝は1時間寝坊できる」と喜んだのもつかの間、仕事から帰り夕食をとる6時ごろには、もう外は真っ暗。平日は屋外の日光と新鮮な空気に触れる時間が少なくなり気分が沈みがちになる。
でも、長い冬に慣れ親しんだカナダ人には「冬が好き」というツワモノもいる。ウインタースポーツが盛んで、夏の北京五輪ではしばらくメダルが一つも取れず悔しそうだったが、今度の冬季オリンピックはカナダ・バンクーバーで開催されることもあり、地元ではもう盛り上がってきている。アイスホッケーやカーリングは小学校低学年からリーグがあり、親のほうが熱心なぐらいだ。テレビでプロのゲームが中継されていると、ビール片手にひいきのチームを応援するというのが、典型的なカナダのオヤジである。
そんな陽気なカナダ人だが、大都市トロントでも1月と2月はマイナス20度近くなる日もある。私の住むマニトバ州は大陸性気候で、昼間でもマイナス10から20度、夜間はもっと冷え込むという恐るべきところだ。だから、自宅にサウナ室を作る人が多い。私の義父母も義兄夫婦宅も地下室にサウナがある。
サウナの建築材料は通信販売で買える。10年前の値段だが、材料と建設費込みで約20万円。義兄宅は小さいサウナなので3日間で仕上がったそうだ。水力発電の多いマニトバ州は電気代も比較的安いので、冬の間は週に2、3回は使っているという。体が温まるだけでなく、木の香りが心地よく、発汗で老廃物もでるので、健康にいいらしい。義父母はサウナを作った当時、よく友達を呼んで「サウナパーティー」を開いていた。でも、お酒を飲んでサウナに入ると脱水状態になって危ないということがわかり、パーティーは下火に。当時は頭から湯気をのぼらせて、サウナから出てきた男性が、パンツ一丁で雪の上に飛び込み、手足をバタバタさせて「スノーエンジェル」を描いていたものだ。雪の上に寝転んで手足をバタバタさせて立ち上がると、エンジェルの形ができる。子供がスノースーツを着て、暖かい日にする遊びなのに……。
パーティーが下火になってからは、アロマのキャンドルを使い、女性たちのヒーリングタイムとして、サウナ室は静かに使われている。