2008年12月17日
洗浄専用のオイル。いずれもドイツ原産の植物オイルではないが、乾燥肌が防げるなら気にしない。
洗面所の蛇口もカルキのため、すぐにこのとおり真っ白になってしまう。カルキ対策の掃除用品は必携。
ドイツは空気が乾燥しているので、すぐに肌がかさかさになってしまう。こちらに来た当初は20代でもしわくちゃな女性がいることに驚いたものだが、こうも湿度が低いと、すぐにしわが増えるのも当然だろう。肌が乾燥するからといって、体を洗うときにもせっけんを使う人は少ない。そのかわりに、保湿成分の入った洗浄用のクリームやオイルを使って洗う人が多いようだ。乾燥肌が原因のかゆみに悩まされた私が医者に勧められたのもオイル洗浄。主に使われるのは、メキシコやカリフォルニアの砂漠地帯原産のホホバオイルやオーストラリア原産のティーツリーオイル。ホホバオイルはナッツ状の種子からとれるワックスで、保湿効果がありアレルギーの敏感肌に適している。ティーツリーオイルは古くからオーストラリア先住民に薬として使用されており、殺菌効果があるためニキビ肌などに適していると言う。洗浄用に加工してあるとはいえ、オイルはほとんど泡立たないので、せっけんに慣れた身にはいささか頼りなく、「こんなので本当に汚れが落ちるのかな」と少々疑わしくなる。しかし、それもはじめのうちだけだ。気候に合ったものを使うのが一番よろしいと言うことに徐々に気づくだろう。
肌や髪にダメージを与えるのは乾燥だけではなく、ドイツの硬水。髪を洗ってもばしばしになってしまい、しっとり感とは程遠い。しかも硬水は掃除という観点から見ても厄介ものだ。シャワーを使った後に水滴が乾燥すると、タイルや蛇口などにカルキの跡が白く残ってしまう。そのため、数人でアパートをシェアをしている場合は、シャワー後すぐに浴槽や壁をタオルでぬぐうことが義務付けられている所もある。それどころか、「手を洗った後も、洗面台の中に水滴が残らないように毎回タオルでふき取ること」などと言う大家もいるくらいだ。そんなことを言われると手を洗うのさえおっくうになってしまう。
ところで、西洋の浴槽は日本のように深くなく、浅い代わりに丈が長い。ドイツ語で風呂に入ることを浴槽に「横たわる」という表現を使うが、座るのではなくまさに体を伸ばした状態で風呂にはいる。しかし大柄なドイツ人サイズ仕様のため、浴槽によっては160センチちょっとの私が横になると、すっぽりと収まってしまいそうなものもある。ちょうど棺おけに水をためてあるようなもので、うっかり眠ってしまうようなことがあるとしゃれにならないと、どきどきしながら風呂につかっている。