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アウトドアリビングはクールなホットスポット

2009年1月7日

  • 筆者 オーストラリア・柳沢有紀夫 家族のホッとスポット

写真アウトドアリビングでおしゃべり。女三世代寄れば、かしましい?写真開放感があるから、気分もゆったり写真プールもあれば、最高!

 家には必ずといっていいほど、「家族が自然に集まり、ほっと安心できるスポット」があるはず。それは特に寒い時期は、「Hotで暖かい場所」であることもしばしば。そんな家族の「ホットスポット」に関する話題を世界各国から集めてみた。

    *

 亜熱帯に位置するオーストラリアのブリスベン。温帯にあるような冬らしい冬はなく、その分、暑い時期が長い。言ってみれば春夏秋冬ではなく、「春夏夏秋」といった感じだ。こういう気候なので、家庭でも涼しい場所が居心地のいい「ホットスポット」になる。それはズバリ、「アウトドアリビング」だ。

 ブリスベンの一戸建ての家の多くには、この「アウトドアリビング」がある。二階にあるベランダだったり、一階のパティオだったりと形態は様々だが、共通しているのは強い日差しを遮る屋根がある点(一番暑い1月、2月の平均最高気温は29度と、真夏日の続く東京や大阪の8月よりもむしろ涼しいくらいだが、それはあくまでも「日蔭」の話。緯度が低く、夏は日差しがほぼ垂直に脳天に突き刺さってくるので、「日向」はとても暑い)。ほとんどのアウトドアリビングに共通するもう一つの特徴は、少なくとも6畳を超えるスペースがあり、テーブルや椅子を置いて過ごせる点だ。

 ここの利用方法はいろいろ。朝食、昼食、子どもが学校から帰ってきたらおやつを食べたり勉強をしたり。そしてライトをともしてのディナーも、それだけでなかなかオツなものとなる。夕方に飲むビールも、外で飲むだけでおいしさが二割増しになる!

 ブリスベンに住むコールさんご一家は、「十一月から三月くらいまでは、家の中で食事をすることよりも、外のほうがずっと多いですね」と言う。マッカーシーさんご一家は、「親が家の中にいれば、子どもたちもついついテレビゲームなどを続けてしまいます。でも、親がアウトドアリビングにいると、子どもたちも出てきて、庭で遊んだり、テーブルでトランプをしたり、おしゃべりをしたり。そういう利点もあると思います」。

 利点と言えば、経済面と環境面も挙げられる。ブリスベンのあるクインズランド州政府の調査によると、ブリスベンやゴールドコースト、そしてサンシャインコーストを含む亜熱帯地域の家の75%にエアコンがあり、ケアンズ周辺の熱帯地域では90%にのぼる。ところが夏にアウトドアリビングで過ごして、エアコンの使用量を減らすことにより、一軒あたり年間140ドル(約8500円)から315ドル(約1万9000円。いずれも2008年12月現在)程度の電気代を節約していると推測されるそうだ。

 環境面で言えば、人々がアウトドアリビングで過ごすことによる温室ガス削減量は、州全体での年間94万トンから210万トン。これは道路から18万8000台から42万台の乗用車を減らすことと同じだけの効果だ。

 クールなホットスポットとも言えるアウトドアリビング。そこは家族やお財布だけでなく、地球も「クール!」と言ってくれる場所なのだ。

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