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不況だからこそ? 財布に優しく、美しく

2009年4月4日

  • 筆者 アルゼンチン・大田朋子 わが家の節約術

写真筆者お気に入りの「ダイエットマテ」写真屋内外問わず仲間が集まるとそこには必ず「マテ」がある。

 昨今の実質インフレ率が22〜24パーセントといわれるアルゼンチン。モノの値段が日に日に上がっている。たとえ短期であれアルゼンチンを離れると、戻ったときの物価の値上げ幅に絶句してしまうほどである。

 給料の上昇率を超えて物価が上がっていることが、市民生活の最大の問題点だが、そんな物価高に負けないぞ、と筆者の周りで今、大人気なのが「マテ茶」。

 マテ茶は、日本人にとっての緑茶のように、もともとアルゼンチン人の生活に密着した飲み物ではあったが、近年、特に首都ブエノスアイレスでは、マテの容器に「ボンビージャ」(先端にフィルターのついたストロー)を入れる伝統的な飲み方をする人は減っていた。

 だが最近、筆者の周りでもマテを飲み始める女性が増えている。コーヒー党だった友達のボニーも、最近はマテ茶を飲むことを日課にするようになったという。

 「最近は何でもモノが高いでしょ。今まではビタミン剤や便秘薬をいちいち買っていたけれど、とてもすべてをそろえられないから、今はマテですべてを補っているのよ」と笑う。

 マテ茶は、健康への効能が高く美容効果にも優れているという。カルシウムやマグネシウムを多く含んでいるので便秘解消やダイエットに効果があり、美肌効果も期待できる。「飲む野菜」の別名にふさわしく、ビタミンやミネラルを豊富に含んでいる。つまり一石何鳥かわからないくらい多効能だ。値段も5キロで6〜8ペソ(200〜300円)とお手ごろ。

 つまり、女性たちはこれまで、美容と健康のために用途別に細かく商品を買いそろえていた。不況のご時勢、財布のヒモを締めるべく、一つで健康と美容をもたらしてくれる伝統的なマテ茶に注目したのだろう。体によく、美しくなれ、その上財布に優しい。となればうまく利用するのが、お金の使い方の「工夫」というもの。かくいう私も、便秘解消と美肌、新陳代謝の促進をねらってマテ茶を片手に生活しているが、値段のお手軽さが続けられるカギであるのは言うまでもない。

 不況は続く。そしてインフレも。しかし、どんなに物価が上がっても避けられない消費がある。避けたくない消費もある。美と健康もしかり。インフレは相変わらずだが、人々の美への対策は、この土地にあるものをうまく利用することで保てそうだ。

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