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財布より大切なスーパーロック

2009年7月15日

  • 筆者 ペルー・原田慶子 安全第一!

写真スーパーロックのパンフレット。キャッチコピーは「あなたの財産をすべて守ります」写真鍵をかけると上下左右のかんぬきがぐっと飛び出す写真家にいる時も必ず施錠

 ペルーの泥棒はドアをこじ開け、貴重品から大型家電まで一切合財持っていく。犯人が捕まる可能性は高いとは言えない。だから家の防犯への取り組みは、皆真剣そのものだ。

 高圧線の敷設、警備会社との契約、自前での警備員雇用から、鉄格子や鉄柵をドアや窓や塀の上に設置するなど、様々な防犯の手法がある。しかし、最重要課題とはるのは、やはり玄関ドアの施錠をいかに工夫するかだろう。

 日本ではピッキングやサムターン回しなど、泥棒側にも専門技術が見受けられるが、ペルーでは留守を狙って鍵穴ごと壊したり、バールやノコギリを使って、力づくでこじ開けてしまう。だから簡単にこじ開けられないよう、1枚の扉に鍵を数カ所取り付ける家が多い。

 特に強力な鍵は「スーパーロック」。鍵をかけると、扉の中に仕込まれたステンレス製のかんぬきが、上下左右4方向に伸びてがっちりと扉を閉める。かんぬきは合計8本もあるので、もう鍵穴を壊そうが何をしようが、扉はうんともすんとも動かない。いかに凄腕の泥棒でも、分厚い木製の扉に人が入れるような大穴を短時間で開けるのは、さすがに無理だ。昨年拙宅を購入した時も、扉のメンテナンスを頼んだ大工さんに「ここはスーパーロックがついているから安心だね」と太鼓判を押してもらった。

 しかし、我が家を守ってくれるこのスーパーロックにも、一つだけ難点がある。それは鍵をなくした場合だ。ペルーにも町の至る所に鍵屋があって、誤ってインロックしてしまっても出張開錠サービスを頼むことができる。しかし、スーパーロックは特殊な鍵を使っているので、町の鍵屋では開けることができない。スーパーロックを買った時にメーカーに利用者登録をしていれば、このメーカーの技術者が対応してくれるのだが、我が家のような中古物件の場合、売主がその登録証を失くしてしまっていることもしばしば。登録証がなければ予備の合鍵も作れないので、最悪の場合、扉を壊すことにもなりかねないのだ。

 財布や携帯電話より鍵が大事。自分自身の手で扉に大穴を開けるような悲惨な目に合わないよう、何はなくとも鍵だけはいつも肌身離さず持つようにしている。

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