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掃除ができない「はめ殺し」窓

2009年12月26日

  • 筆者 ペルー・原田慶子 庭仕事、ウチ仕事

写真必死に手を伸ばして掃除するも、きれいになるのは半面だけ写真まさに窓拭きは命がけだ!写真たとえ命をかけても、大きすぎて半面も拭けない我が家の窓ガラス

 リマ暮らしの中で最も主婦泣かせの家事といえば、なんといっても窓拭きだろう。

 リマ郊外に広がる砂山から飛んでくる砂ぼこりや車の排気ガスのお陰で、あっという間に汚れてしまう窓ガラス。大雨でも降る地域なら雨水が窓に付着した汚れを洗い流してくれるかもしれないが、リマでは降ったとしても霧雨程度だから、かえって汚れがひどくなってしまう。からりと晴れ間が広がる夏場はそうした心配はないが、代わりにハトがガラスにぶつかって、これまた妙な汚れがついたりする。リマにはぼーっとしたハトが多いようだ。

 もちろん毎日メードに磨かせていれば、ある程度はきれいな状態を保つことは可能だろう。しかし、メードの有無に関わらず、一番の問題は窓の構造にある。リマの建物は、引き違い窓の片方がはめ殺しになっている場合が多いのだ。

 例えば我が家のリビングの場合、各ガラスの幅が1.5メートルほどの引き違い窓が二組あり、隣家側の2枚はそれぞれ壁に固定され、はめ殺しになっている。片方には窓の外側に植木鉢を置くスペースがあるのでなんとか外から拭き掃除ができるが、もう片方は足場すらない。いくら手を伸ばしてもガラスが重なる面を拭くことは不可能なわけで、それこそ専門業者に依頼してアパートの屋上からゴンドラでも吊るさない限り、そこだけ一生拭き掃除ができないのだ。

 年の暮れが近づくと、せめて今年くらいは業者をと思うのだが、リマのあの間抜けなハトのことを考えると、いまひとつ気が乗らない。結局我が家の窓はなすがままの状態で、日差しの加減でガラス汚れが目立つ午後はカーテンを閉め、現実から目を背けるようにしている。

 隣家からの侵入を防ぐ目的からガラスを固定してしまうのだろうが、掃除やメンテナンスという視点が抜けているところが、なんとも大らかでペルーらしい。とはいえ、「窓拭き中のメードが落ちて死亡」などというニュースを聞くたび、窓から身を乗り出し、無理な姿勢で掃除に励んでいた状況が目に浮かぶだけに、この理不尽極まりない窓の作りをもう少し何とかしてほしいと思うのである。

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