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コウモリさんで害虫駆除

2010年6月26日

  • 筆者 アメリカ・片瀬ケイ ちょっとエコロジー

写真テキサス州都オースティン市の名物の一つはコウモリ。夕方になると害虫退治に出かけます写真木に鳥の巣がかけてあるのかと思いきや、これはバット・ハウス(コウモリの巣箱)写真手作りのバット・ハウスで、野生のコウモリにぬくもりの家を提供?写真こちらは大型のバット・ハウス。コウモリさんたちの団地といったところでしょうか?

 テキサス州の州都であり、湖や川などの自然に恵まれ、テキサス大学もあるオースティン市は、活気にあふれる町。毎年、全米最大の音楽フェスティバルが開かれるこの街を訪れる観光客も多い。

 そんなオースティンの意外な観光スポットは、ダウンタウンにあるコングレス・アベニューの橋の下に住むコウモリ鑑賞。実はこの橋、都会のコウモリの巣としては北米最大の規模で、春になると中央メキシコからメキシカン・フリーテイルと呼ばれるコウモリがオースティンに移動してくる。初夏には子供を生むので、コウモリの数は倍増するという。このため夏から10月にかけては、150万匹ものコウモリが食物となる昆虫を探して飛び回り、空の一部が黒く見えるほどになる。

 コウモリというと悪いイメージがあるが、調査の結果、コウモリは人間にほとんど危害を与えず、逆に蚊などの害虫を含む昆虫をたくさん食べてくれるそう。オースティンでは、コウモリが毎夜1万キログラム分くらいの昆虫を食べるというのだから驚きである。

 オースティン市では、このコウモリの害虫駆除作業に敬意を表すべく、大きなコウモリの銅像を建てた。また同市には、国際コウモリ保存協会もあり、コウモリに関する情報提供や保護活動を行っている。

 夏になると蚊に悩まされるのはオースティン市も同じ。コウモリが蚊を食べてくれるなら、究極のエコロジー殺虫ではないか!そう思う人は、もちろん昔からいたようで、家庭用のバット・ハウス(コウモリの巣箱)を発見した。裏庭に野鳥がくるようにと、鳥の巣箱を庭の木に設置する人は多いが、コウモリの巣箱を設置する人もいるのである。

 バット・ハウスは、郵便受け風のやや薄い木箱が多いようだ。ただ人間の住宅選びと同じで、結局は場所が重要。洞窟(どうくつ)や鉱山が近くにあれば、地域にコウモリがいる確率は非常に高い。また、食物となる昆虫がたくさんいる場所を選ぶので、川や湖の近くでないと、せっかくバット・ハウスを設置しても、入居してもらえないらしい。そして日当たりの良い、暖かい家でないとダメだとか。コウモリの場合も、家選びは何といってもロケーションなのだ。

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