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「世界のウチ」

水漏れチェックに漏れアリ!

2011年2月16日

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写真:地盤沈下でレンガ半個分が地面にめり込み、傾いてしまった出窓拡大地盤沈下でレンガ半個分が地面にめり込み、傾いてしまった出窓

写真:地盤沈下の進行を調べるためにレンガに打ち込まれた鋲拡大地盤沈下の進行を調べるためにレンガに打ち込まれた鋲

写真:家の内壁にできている亀裂拡大家の内壁にできている亀裂

写真:家の外壁にできている亀裂拡大家の外壁にできている亀裂

 ある日気がつくと、わが家の出窓のガラスが割れていた。しかも二重ガラスの内側の一枚がである。外から投石などされたわけではないのは明らか。わけが分からなかった。ところが、それからほどなく隣家の改築が始まり、わが家との境を掘り返している業者にわが家の方から水がしみ出してくると言われた。

 言われて初めて気がついた。出窓の片方がレンガ半個分くらい地面にめり込んでいる。そのせいで出窓の桟ががわずかに傾いている。なるほど、これだ。地盤沈下がガラスの割れた原因だったのだ。その後、わが家も業者を頼み、この水漏れの原因究明に乗り出した。

 地面を掘り返して水道管の周りをチェックし、下水管の中にもカメラを挿入したり、けれども、とんと原因が分からない。とは言え、念のため、家の地下にもぐっていた水道管はふさぎ、地上の新しい水道管につけ替えた。

 一方で、かしいでいる出窓のレンガに鋲を打ち込んで半年放置し、地盤沈下の速度を測定することになった。半年後、地盤沈下の進行は見られなかった。そこで、レンガの目地の亀裂が走っている部分のセメントを掻き出し、新しいセメントと詰め替えた。保険でカバーされるのはそこまでで、かしいだ出窓を修理しようと思ったら、自腹を切って一階のみならず二階の出窓まで全部を改築し直さねばならない。膨大な費用のことを考えるとレンガ半分の陥没には目をつむることにした。地盤沈下の進行がないのが幸いと思うことにした。

 ところが、これを機会に点検してみると、地盤沈下の兆候が見えるのは出窓のある家の正面だけではないことに気がついた。家の側面も裏側もあちこちにレンガの目地に亀裂が走り、レンガ自体に亀裂が入っている部分もある。その修理費用の額を考えると、目の前がくらくらする。だから、この外壁の現状や家の内壁の亀裂にもぎゅっと目をつぶることにした。

 もう一度、業者に家の周りの検査を依頼した。確かに正面ばかりではない。わが家の地盤は全体的に緩んでいる。けれども、やっぱりその原因は不明のままだった。

 ところが、ある日、家のわきにある、普段はカバーでおおわれていて目につかない排水溝内部のセメントにかなりの大穴が開いていることを発見。浴室やキッチンの下水のほとんどがその穴へ流れこんでいたことが分かった。業者を雇っての調査で分からなかった水漏れが、下水溝を掃除しようとした夫が見つけ、DIYで穴をふさいだ。

 おそらくこれで、わが家の地盤沈下も収まったのではないかと信じている。というか、信じることにした。だから、今こうして暮らしている分には問題はないのだが、ふと心配になることがある。将来、家を売ることになった時、外壁にも内壁にも亀裂の入ったこのわが家、いったい幾らくらい買い叩かれることになるのだろう。その買値によってどの水準の老人ホームに入居できるかが決まるというのに、いやはやこれでは老後設計も傾きそう。

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