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北京五輪の意外な死角発見、会場に洋式トイレがない!

週刊朝日 2008年2月29日号

 総工費約10億元(約150億円)をかけた北京五輪の水泳会場、国家水泳センター(愛称・水立方=ウオーターキューブ)が、1月31日に始まった競泳の北京五輪テスト大会でオープンした。1万7000人収容の世界最大級のプールは、選手やコーチから「水がきれい」「床暖房が暖かい」「高速プール」などと絶賛されているが、弱点はトイレとなりそうだ。

 日本で言う和式が多く、例えばトイレに六つの「個室」があるとすれば、洋式は二つで、和式が四つも占める。和式を知らない欧米からの観客への配慮はほとんどないと言える。

 実は、中国では和式が主流。鉄道の駅や中小都市の公衆トイレなどには、昔ながらの扉すらない「個室」も存在する。だが、急速に発展する大都市の家庭では洋式が主流を占めつつあるという。

 上海出身の会場関係者も、

 「中国南部では洋式が多くなっている。和式が多いのは北部だからでしょうか」 と戸惑いを隠さない。

 トイレットペーパーの問題もある。一部の高級ホテルを除けば、水に溶けにくい紙を使っていたり下水管が細かったりするため、使用済みの紙は便器脇のゴミ箱に捨てなければならない。だが、この中国の常識を知らせる注意書きはトイレのどこにもない。指摘を受けた会場関係者は、

 「紙はゴミ箱へ、と張り出さなければいけませんね」

 と反省する。

 他会場でも同様の指摘がされている。北京五輪で国際テニス連盟(ITF)の技術代表を務める川廷栄一・ITF名誉副会長は10月のテスト大会後、

 「国際的なテニスセンターを造ったのであれば、トイレは洋式であるべきだ」

 と、北京五輪組織委員会に改修を要求した。

 テニス会場は洋式が各トイレに一つずつしかなく、残りはすべて和式。しかも入り口が狭いうえ、そもそも段差があって車いすでは入れない。組織委は2月、要求を受け入れることを約束し、4月から全面改修に入るという。

 川廷氏によれば、北京の会場のトイレで紙を流しても詰まるなどのトラブルはなかったというが、

 「五輪会場のトイレで紙を流せないとなれば、国際オリンピック委員会で大問題になる。いくら中国でもきちんとするでしょう」

 水に流せる話ではない。

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