現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 朝日アマ囲碁名人戦

第5回プロ・アマ囲碁名人戦

古豪、若手に挑む 朝日アマ囲碁50年、記念大会に4氏招待

2010年7月21日

写真第1回朝日アマ囲碁十傑戦全国大会の決勝で西村修さんを破って優勝した安藤英雄さん(左)。中央で観戦するのは将棋の升田幸三九段=1961年7月

写真菊池康郎さん

18日に東京で開幕する第5回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会は、1961年に始まった前身の朝日アマ囲碁十傑戦全国大会から数えて50年。その記念大会に、かつて優勝を重ねたベテランたちも出場する。半世紀の歴史を振り返りながら、十傑戦で最多の9回の優勝を数える菊池康郎さん(80)に出場への思いを聞いた。

 朝日アマ囲碁50年を記念した今年の全国大会には60選手が出場する。都道府県の大会を勝ち抜いた選手らに加え、記念招待の枠で、かつて朝日アマ囲碁十傑戦を沸かせたベテランが参加する。菊池氏のほか、平田博則(84)=優勝5回=、原田実(74)=同4回=、三浦浩(63)=同3回=の3氏だ。

 十傑戦はその名称どおり、都道府県大会、全国大会ともに優勝〜10位を決めるのが特色。05年の第45回大会まで続いた。

 平田、菊池、原田の3氏に村上文祥さん(99年死去、優勝6回)を加えた4人は「アマ4強」と呼ばれ、大会初期は、ほぼ優勝を独占した。その後、72年の優勝者で、何度も準優勝した西村修さんを加えて「アマ5強」、75、76年連覇の三浦さんを加えて「アマ6強」とも言われた。彼らを超える強豪はなかなか現れず、80年代から6回優勝した中園清三さんを含めた7人で計34回、十傑戦を制した。

 06年に大会を模様替えし、朝日アマチュア囲碁名人戦となる。十傑方式を廃止し(一部の県大会では存続)、翌07年から、全国大会優勝者が、前年の覇者であるアマ名人に三番勝負を挑む挑戦手合方式となった。

 記念招待選手はいずれも3、4年ぶりの全国大会。久しぶりの出場に「腰などあちこち痛くもあるんですが、碁は昔と同じように打てる」(平田さん)、「もっぱら楽しむ気持ちです。1回戦の相手は一昨年の世界アマ優勝者。どんな内容の戦いになるでしょうか」(原田さん)、「碁盤に向かわせていただけるのがうれしい。精いっぱい、持てる力をぶつけたい」(三浦さん)と意欲を語った。

 彼らと何度も優勝を争った73歳の西村さんは昨年、一昨年と連続4位入賞。通常の招待枠で出場する。「菊池さんや平田さんがおらんことには全国大会という気がしない。元気な顔を見られるのがうれしいし、同窓会みたいな気分になる」と話す。

 菊池さんは00年に70歳で優勝。これが最年長優勝記録だ。04年以降は20代の優勝者が続き、昨年、アマ名人となった常石隆志さんは、第1回十傑戦で優勝した安藤英雄さんと並ぶ18歳(史上最年少タイ記録)での栄冠。若手が実力を付けるなか、記念大会でベテランがどこまで上位に食い込めるか。

■頑張れる姿見せたい――十傑戦最多9回優勝、菊池康郎さん(80)

 朝日アマ囲碁十傑戦は、戦後の高度成長期に誕生した、新しいアマ碁界の幕開けを象徴する大会だった。まだ若かったから、負けるはずはない、優勝しなければ意味がないという気持ちでした。「アマ4強」の、他のみんなも、「おれが一番だ」という感じでしたよ。私は最初、なかなか優勝できなくて、しばらくは順位戦に回っていましたね(初優勝は第8回大会)。

 優勝者の顔ぶれがにぎやかになったのは、ごく最近のこと。ようやく若手のレベルが上がってきました。思えば、気が遠くなるほど年をとってしまったけれど、こんなに長くやれるのは、囲碁のいいところでしょう。年をとってもそれほど実力は落ちませんし、円熟というのか、視野が広くなってバランス感覚が磨かれるのです。

 ただし、突き進むパワーは年齢とともに落ちる。今は1日に2局打つのがやっと。10代の若者あたりと打つと、勝てそうもないと思います。若いほうが強いというのは自然なことですしね。

 でも、そういった囲碁の良さを身をもって示し、伝えていくのは先輩としての責務です。能書きを言っても、負けてしまっては説得力がない。60代、70代を含め、この世代でも頑張れるという姿を見せたいですね。

検索フォーム


朝日新聞購読のご案内
新聞購読のご案内事業・サービス紹介