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第5回朝日アマ囲碁名人戦全国大会

大会を振り返って “韓流席巻”に衝撃

2010年7月23日更新

入賞者優勝した河成奉さん(左から2人目)、2位の金成進さん(同3人目)、3位の三浦浩さん(左)、4位の西村修さん(右)=東京都千代田区の日本棋院会館、西畑志朗撮影

優勝した河成奉さん第5回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会で優勝した河成奉さん=19日午後、東京都千代田区の日本棋院会館、西畑志朗撮影

 「韓流」が席巻し、ベテランが存在感をみせた。芸能界の話ではない。18、19両日に開かれた第5回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会のことだ。優勝した河成奉(ハ・ソンボン)選手(東京)をはじめとする韓国出身のプロ級の若き才能が、日本のアマ囲碁界を変えていく。そんな予感に満ちた大会だった。

 前身の朝日アマ囲碁十傑戦から数えて50回目の記念大会は、例年より多い60人が東京の日本棋院会館に集まった。前評判通りの強さを発揮したのが、韓国出身の若手3人。いずれも韓国でプロを目指した経験があり、今回は激戦の東京と大阪を初参加で勝ち抜いてきた。

 河選手は1回戦、準々決勝、準決勝で招待出場のベテランに勝ち、勢いをつけた。決勝の相手は、3回戦の韓国勢対決で柳慎桓(ユ・シンファン)選手(東京)を破るなどした金成進(キム・ソンジン)選手(大阪)。ともに引かない強気の応酬で、最後は8歳上の河選手が突き放した。

 決勝を見た審判長の上村陽生九段は「すごいねじり合いで、見応えがあった。水準が高い。ほとんどの石が急所にきていた」とたたえた。河選手と対戦したベテランたちも「ミスがなくて感心」「日本の若手とは意気込みが違う」と舌を巻いた。

 日本出身の選手では、3年ぶりの出場で63歳の三浦浩選手(招待)が3位、73歳の西村修選手(同)が3年連続の4位と、衰えぬ底力をみせた。一方、10〜20代の日本の若手は一人も8強に入れなかった。河選手が24、25両日に挑戦する常石隆志・アマ名人は19歳。三番勝負への関心が高まる。

 日本棋院会館では、決勝の大盤解説会もあった。井山裕太名人が約280人のファンを前に解説。2人の応酬を見ながら、「日本のプロでも通用するのではないか」と驚いていた。(新谷祐一)

◆東京の河成奉選手が初優勝 /全国大会2日目結果速報

東京都千代田区の日本棋院会館で開かれていた第5回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会(朝日新聞社、日本棋院主催)は2日目の19日、決勝で東京都代表の河成奉(ハ・ソンボン)選手(28)=中野区=が大阪府代表の金成進(キム・ソンジン)選手(20)=大阪市西区=に白番中押し勝ちし、初出場で優勝を果たした。河選手はアマ名人の座をかけ、24、25両日、神奈川県湯河原町での三番勝負で常石隆志アマ名人(19)に挑む。

 韓国出身選手の台頭に注目が集まった今大会は、韓国勢どうしの決勝で締めくくられた。韓国出身者の優勝は、2006、08年の尹春浩(ユン・チュンホ)さん(29)、07年の洪(ホン)マルグンセムさん(28)に続き3人目。

 河選手は、前身の朝日アマ囲碁十傑戦で優勝6回の中園清三選手(59)=埼玉県ふじみ野市=ら招待選手を次々と撃破。決勝は強気な手を連発し、終始優位に進めた。

 韓国・釜山出身。08年には、韓国代表として世界アマ選手権に出て優勝した。プロをめざしたが年齢制限などで断念。09年夏に来日し、今は東京都内の道場で子どもたちに囲碁を教えている。

 今大会では、招待の三浦浩選手(63)=東京都八王子市=が3位、西村修選手(73)=神戸市須磨区=が4位と、ベテランの活躍も目立った。(新谷祐一)

     ◇

 19日の結果は次の通り(左が勝ち。敬称略)

▽準々決勝

河成奉(東京) 黒番4目半 中園清三(招待)

三浦浩(招待) 黒番1目半 北川貴浩(和歌山)

金成進(大阪) 黒番中押し 森崎俊充(長崎)

西村修(招待) 白番中押し 孫志剛(高知)

▽準決勝

河 白番中押し 三浦

金 黒番中押し 西村

▽3位決定戦

三浦 白番中押し 西村

▽決勝

河 白番中押し 金

◆8強出そろう /全国大会1日目結果速報

第5回朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会(朝日新聞社、日本棋院主催)は18日、東京都千代田区の日本棋院会館で60選手が出場して開幕し、8強が決まった。19日午前9時から準々決勝があり、同日午後に優勝者が決まる。優勝者は三番勝負で常石隆志アマ名人(19)に挑む。

 1961年に始まった前身の朝日アマ囲碁十傑戦から数えて50回目の記念大会。18日は3回戦まで打たれ、中園清三(招待)、三浦浩(同)、西村修(同)、河成奉(ハ・ソンボン、東京)、金成進(キム・ソンジン、大阪)、北川貴浩(和歌山)、孫志剛(高知)、森崎俊充(長崎)の8選手が勝ち残った。今大会最年少である13歳の坂倉健太選手(広島)は2回戦、杉田俊太朗選手(愛知)は1回戦でそれぞれ姿を消した。

 準々決勝の組み合わせは、中園―河▽三浦―北川▽金―森崎▽孫―西村。

 19日午後2時半から、井山裕太名人の解説による決勝大盤解説会が同会館で開かれる。入場無料。

     ◇

 18日の結果は次の通り(左が勝ち。敬称略)

【1回戦】

加藤大地(滋賀)―沼沢勇太(山形)▽高橋新一郎(秋田)―松田将典(大分)▽諸留康博(兵庫)―大表拓都(富山)▽多田遼太郎(岡山)―飛田早紀(招待)▽夏冰(京都)―松田浩和(静岡)▽蔵元実(奈良)―鈴木広幸(福島)▽河成奉(東京)―原田実(招待)▽三浦浩(招待)―久保弘(佐賀)▽松本憲二郎(鳥取)―北村蒼(三重)▽牧野大樹(福岡)―斉藤杉太郎(山梨)▽周仲翔(招待)―神野正昭(石川)▽桧沢仁宏(北海道)―西谷伴久(徳島)▽山本淳(宮崎)―江村洋弘(岩手)▽北川貴浩(和歌山)―中曽根理樹(長野)▽柳慎桓(東京)―糸山剛志(熊本)▽小野慎吾(山口)―杉田俊太朗(愛知)▽金成進(大阪)―阿佐巧(茨城)▽森崎俊充(長崎)―清島萌永(青森)▽石川紘(神奈川)―西村悟(島根)▽吉村優(香川)―藤井吉彦(栃木)▽平田博則(招待)―福岡修二(埼玉)▽菊池康郎(招待)―宮国利一(沖縄)▽孫志剛(高知)―田中豊(新潟)▽片伊勢俊則(宮城)―松田昇二(愛媛)▽大熊悠人(招待)―高橋真澄(千葉)▽佐々木悠介(福井)―富田拓司(北海道)▽細野之仁(岐阜)―飯田光雄(鹿児島)▽坂倉健太(広島)―奈良昌利(群馬)

【2回戦】

中園清三(招待)―加藤大地▽諸留康博―高橋新一郎▽夏冰―多田遼太郎▽河成奉―蔵元実▽三浦浩―松本憲二郎▽牧野大樹―周仲翔▽桧沢仁宏―山本淳▽北川貴浩―多賀文吾(招待)▽柳慎桓―田中正人(招待)▽金成進―小野慎吾▽森崎俊充―石川紘▽平田博則―吉村優▽孫志剛―菊池康郎▽大熊悠人―片伊勢俊則▽佐々木悠介―細野之仁▽西村修(招待)―坂倉健太

【3回戦】

中園清三 白番中押し 諸留康博

河成奉 白番8目半 夏冰

三浦浩 白番1目半 牧野大樹

北川貴浩 黒番4目半 桧沢仁宏

金成進 黒番12目半 柳慎桓

森崎俊充 白番8目半 平田博則

孫志剛 白番中押し 大熊悠人

西村修 黒番中押し 佐々木悠介

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