第28期名人戦挑戦者決定リーグ戦 観戦記
第34局【第2譜】(25〜62手)
張栩 本因坊
柳時熏 九段
天王山を逃す
柳はわずか1分で白26と二間にトンだ。「参考図の白1ケイマと迷うところですが」と片岡九段。白5に構えて、aのツケから切断を狙うのも魅力的だという。
白は30のコスミツケから44と形を整え、黒も45で白Aのツケコシを緩和して一段落。「自然な進行なのにできあがりは、案外見たことない姿になりましたね」と片岡九段。左辺で白1子を抜いた姿が厚く、「ひと目、黒がよさそう」とマイケル・レドモンド九段。結城聡九段も「どちらかといえば黒を持ちたい」。
黒49は天王山。黒51とかぶって、いかにも景気がいい。白52と守った流れで、ただでさえ打ちたい黒53に守られたのも、白にはおもしろくない展開だ。「白48では49にトンで左上の黒と競っておきたかった。のちに白BやCの荒らしも狙えます」と片岡九段。
中央が黒っぽくなり、白は62と一間にトンだ。平凡に見えるが、苦肉の策だという。Dとカケたいのは山々だが、黒Eにツケコされては対応に窮する。白62に対して、張の着手が初めて乱れた。
(内藤由起子)
39ツグ(34)
(03/09/02)
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