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名人戦

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朝日新聞東京本社で行われた大盤解説会 (10/02)

待望の白星を挙げた山下敬吾棋聖=2日午後7時
待望の白星を挙げた山下敬吾棋聖=2日午後7時
朝日新聞東京本社では、鈴木伊佐男七段らによる小中学生のための大盤解説会が開かれた。解説に先立ち、子供たちに詰め碁の問題を出す梅沢由香里五段=2日午後4時38分、朝日新聞東京本社読者ホールで
朝日新聞東京本社では、鈴木伊佐男七段らによる小中学生のための大盤解説会が開かれた。解説に先立ち、子供たちに詰め碁の問題を出す梅沢由香里五段=2日午後4時38分、朝日新聞東京本社読者ホールで
記者室で形勢解説をする結城聡九段=2日午前11時45分
記者室で形勢解説をする結城聡九段=2日午前11時45分
検討室を訪れ万波可奈ニ段(右)と談笑する地元の中学生=2日午前10時25分
検討室を訪れ万波可奈ニ段(右)と談笑する地元の中学生=2日午前10時25分
囲碁名人戦第3局2日目、封じ手を読み上げる立会人の石井邦生九段(中央)=2日午前9時
囲碁名人戦第3局2日目、封じ手を読み上げる立会人の石井邦生九段(中央)=2日午前9時
対局室は、6世紀中期にできた今市大念寺古墳の上にある。この古墳は東西100mにおよぶ島根県内では最大規模の前方後円墳で、国指定史跡になっている。奥に見えるのが巨大な家形石棺
対局室は、6世紀中期にできた今市大念寺古墳の上にある。この古墳は東西100mにおよぶ島根県内では最大規模の前方後円墳で、国指定史跡になっている。奥に見えるのが巨大な家形石棺
地元の中学生ら囲碁愛好家に指導する神田英九段=1日午後2時40分
地元の中学生ら囲碁愛好家に指導する神田英九段=1日午後2時40分
指導碁の受付をしている出雲市芸術文化振興課の女性職員。「私は碁は
できませんが、市主催の『囲碁の日』の仕事を担当するなど囲碁普及に
積極的に取り組んでいます」=1日午後2時45分
指導碁の受付をしている出雲市芸術文化振興課の女性職員。「私は碁は できませんが、市主催の『囲碁の日』の仕事を担当するなど囲碁普及に 積極的に取り組んでいます」=1日午後2時45分
右上小目に第一着を打ち下ろす依田紀基名人=1日午前9時
右上小目に第一着を打ち下ろす依田紀基名人=1日午前9時
第3局で使用される碁盤に揮毫する依田紀基名人=9月30日午後5時40分、島根県出雲市の武志山荘で
第3局で使用される碁盤は、出雲市内で眼科医院を開業する佐々木嘉彦さんが提供。揮毫する依田紀基名人=9月30日午後5時40分、島根県出雲市の武志山荘で
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依田紀基名人と山下敬吾棋聖が揮毫した碁盤=9月30日午後5時40
分、島根県出雲市の武志山荘で
依田紀基名人と山下敬吾棋聖が揮毫した碁盤=9月30日午後5時40分、島根県出雲市の武志山荘で

第3局

 10月1、2日 「ホテル武志山荘」(出雲市)

黒 依田紀基名人   白 山下敬吾挑戦者

山下、待望の初勝利

 島根県出雲市の武志山荘で打たれていた第28期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は、2日目の2日午後6時56分、挑戦者の山下敬吾棋聖(25)が依田紀基名人(37)に246手までで白番2目半勝ちし、対戦成績を1勝2敗とした。持ち時間各8時間のうち、残り時間はともに1分。第4局は15、16の両日、静岡県熱海市の「あたみ石亭」で。

 山下棋聖は初日に築いた左辺の厚みを生かして、2日目も堅実に打ち進め、攻勢をかけた依田名人に対して、上辺や右辺、右下でうまく立ち回った。その後、細かいヨセ勝負となったが、下辺の白154抜きで優位を確実にし、懸命に追い上げを図った名人を振り切った。

 解説の結城聡九段は「山下棋聖の持ち味の手厚い打ち方が目立った。下辺の攻防で名人には、もう少し厳しく攻める手があったように思う。終盤まで難解な局面の続く熱戦でした」と話した。

 <依田名人の話> 1日目に左辺で白を厚くして、良くなかった。追い込みも難しかった。

 <山下棋聖の話> 1日目にちょっといいかなと思ったが、2日目は全く形勢不明でした。



検討室「微細な形勢」

 午後1時に再開され、依田名人の黒99から焦点は右下に移った。山下棋聖は黒103の好点を許す代わりに白102に先着、120で眼形を確かめた。検討室では、石井邦生九段、淡路修三九段、結城聡九段らが大ヨセの想定図を並べ始め、「微細な形勢」との声がもれる。



午前中は右上の攻防に終始

 黒番の依田名人が99手目を考慮中に昼食休憩に入った。午前中は封じ手白80から始まった右上一帯の攻防に終始。黒は中央に厚みを築き、白は右辺を破るという結果で、現在は落ち着いた局面になっている。検討室では、次に黒が右下方面に向かうだろうと予想している。白98までの消費時間は、依田名人が5時間16分、山下棋聖が5時間13分。対局は午後1時に再開された。



上辺で競り合い始まる

 島根県出雲市の武志山荘で打たれている第28期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は、2日午前9時から2日目を打ち継いだ。

 依田紀基名人(37)、挑戦者の山下敬吾棋聖(25)の順で対局室に入室。定刻、立会人の石井邦生九段の指示で、1日目に打たれた79手までを両対局者が並べ直した。

 前日夕、山下棋聖が封じた白80は上辺「13の三」のツメ。相手の石の辺への発展を妨げる、棋聖らしい厳しい一手だった。これに対し、名人は31分の長考で黒81とハネて、上辺で競り合いが始まった。棋聖は白88、90と強気のさばきを見せた。

 解説の結城聡九段は「黒の攻め、白のさばきという進行で、右下をにらみながらの難しい攻防が続きそうだ」と話した。

(03/10/02)



攻防の場、右辺へ 1日目終わる

 島根県出雲市の武志山荘で始まった第28期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は1日午後5時47分、挑戦者で白番の山下敬吾棋聖(25)が80手目を封じて1日目を終えた。持ち時間各8時間のうち、消費時間は依田紀基名人(37)が3時間57分、山下棋聖が3時間50分。

 午後に入って左上から左辺にかけて険しく難解な戦いが展開された。名人は左上の黒3子を捨てて黒45の一間トビを打ち、局面は一時穏やかになりかけた。だが、名人は黒61、63とまくって再び緊迫。白がコウを解消し、黒が右辺を連打する派手な振り替わりになり、焦点は右辺の攻防へ移った。

 解説の結城聡九段は「山下棋聖がいかに左辺の厚みを生かし、依田名人が右上や右下をどう地にまとめるかが2日目の焦点」と話した。



迫力の依田、自信の山下

 依田名人は黒61、63とまくって局面を動かしていった。検討室では神田英九段から「迫力の依田」と声が上がった。勢いコウ争いになったが、山下棋聖は右辺黒69のコウダテに手を抜いてコウを解消。神田九段は「自信の山下だね」。



長考の応酬

 午後1時に対局が再開された。依田名人は午前中と合わせ59分の考慮で黒31のサガリを決め、33のカド。左右の黒を巧みに立ち回ろうとする依田名人に対して、今度は山下棋聖が長考に入った。白34は1時間を超える長考だった。



序盤早々、難解な局面に

 白20のツケに、依田名人は31分の考慮で黒21とハネ込んだ。検討室では当初、黒が20の下にハネ、白がオサえる変化を研究していたが、依田名人の考慮が長くなるにつれて、ハネ込むのではないかという雰囲気が漂っていた。解説の結城聡九段が「間違いなくハネ込みの変化を読んでいます」と話した矢先に黒21が打たれた。序盤早々、難解な局面に突入した。



山下棋聖が2連星

 依田紀基名人(37)が挑戦者の山下敬吾棋聖(25)に2連勝して迎えた第28期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)の第3局は1日午前9時から、島根県出雲市の武志山荘で始まった。

 対局室の「竹深亭(ちくしんてい)」は20畳の和室。開始10分前に羽織はかま姿の依田名人、やや遅れて背広姿の山下棋聖が入った。地元の小中学生や高校生らが見守る中、立会人の石井邦生九段が「時間になりました。始めてください」と開始を促すと、依田名人は黒1を右上小目に打った。

 これに対し、山下棋聖は白2を左下の星に置き、さらに白4と2連星に構えた。左下隅で最初の折衝が始まり、名人は隅を占め、挑戦者は外周りに勢力を築いた。

 解説の結城聡九段は「名人の実利、挑戦者の勢力という双方の持ち味が出ている布石です」と話した。

(03/10/01)


「張り子の虎」贈り激励 ファンら歓迎の催し

 第28期囲碁名人戦七番勝負第3局を前に、対局会場となる出雲市今市町のホテル武志山荘で30日夕、依田紀基名人と挑戦者の山下敬吾棋聖を歓迎する催し(同市など主催)が開かれた。関係者や囲碁ファンら約160人が集まった。

 会場では、名人戦の誘致活動をしてきた同市の野津邦男助役が、依田名人の夫人、原幸子四段(32)が同市で囲碁を指導していることが縁になったことを説明し、「名人と棋聖という夢の対決が実現でき、うれしい限り」と歓迎の言葉を述べた。続いて、朝日新聞大阪本社の大峡敏孝編集局長が「地元の盛り上がりに感謝します」とあいさつした。

 このあと、対局者をはじめ、立会人の石井邦生九段(61)や、益田市出身で地元大盤解説会の解説者神田英九段(41)らが紹介され、西尾理弘市長が両対局者に郷土玩具の「張り子の虎」を贈り、「頑張ってください」と激励した。

 出雲市立高松小6年の松本彩伽さんと、彩伽さんの妹で同小2年の成華さんが、対局者2人に歓迎の花束を贈呈。2連敗している山下棋聖は「このままでは応援してくれた人たちに申し訳ない。明日からいい囲碁を打てるよう頑張りたい」と決意表明。依田名人は「新聞などで(山下棋聖との)年齢差を言われるが、2歳の息子からエネルギーをもらって若返っている」と応じた。

 対局者が退場したあと、会場では、石井九段、朝日新聞解説者の結城聡九段、神田九段、NHK大盤解説者の淡路修三九段が対局の見どころを解説。神田九段は「山下さんのがむしゃらさが出てくればおもしろくなる」。石井九段も「挑戦者は依田さんのうまさにやられているが、1局勝てば流れが変わる」と第3局の重要さを説明した。

 また、名人戦開催記念の「第1回県高校囲碁名人戦」「出雲地区ジュニア囲碁大会」の優勝者計4人の表彰もあり、高校生名人や小中学生名人たちに依田名人と山下棋聖の色紙と「朝日新聞社特別賞」のトロフィーが贈られた。

 歓迎の催しに先立ち、対局者2人は2間続きで20畳ある和室の対局室を下見した。碁盤の前に座った依田名人は「ほぉー、立派な碁盤ですね」とひとこと。碁盤を提供した出雲市今市町の眼科医佐々木嘉彦さんの依頼で、依田名人が碁盤の裏面に筆で「心」と銘を書き込み、山下棋聖と名前を揮毫(きごう)した。

(03/09/30)



名人戦名局百選 【四十六】大竹、決めそこなって、勝負は混沌――第9期名人戦七番勝負第5局
 大竹の名人復帰が確実と思われた場面もあったが、決めるべきところで大竹に決定的なミスがとび出す。大竹は最善をつくせなかった。趙は3連敗後の2連勝。この一局で完全に流れが変わった。(解説より)   「名人戦名局百選」ご案内ページへ






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