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< 第34期名人戦挑戦者決定リーグ戦第20局  観戦記 >
黒 小県 真樹  九段   対   白 山田規三生  九段

 

追走者決定戦

2009年6月4日

 みなさんごめんとばかりに無敗のままトップを走る井山裕太。追うのが1敗組の山田規三生、小県真樹、坂井秀至である。山田が小県を日本棋院関西総本部に呼び寄せて打たれた一局は、追走者決定戦といっていい。勝者が挑戦者候補として生き残り、敗者は大きく後退する。リーグ中盤の一つの急所だ。

 対戦成績は山田の10勝6敗。このうち半目の決着が5局ときわめて頻度が高い。きょうもヨセ勝負の遅い終局になりそうだと、記者は覚悟を決めた。

 盤上に目を移すと、中国流に対して白6と遠くに構えるのが最近の傾向。6目半のコミが定着したことと関係があるのだろうか。

 最近の傾向といえばスピード重視。黒15から17にハサむのがいい例である。山田の白18もときどき見かけるようになった新趣向。黒が24にハネれば白20に引き、白Aの切りと26の三々を見合いにして一応注文通りだ。

 したがって黒19と反発したのは合点がいく。白28までは初めに黒19とツケ、白20、黒17、白18、黒21、白22、黒23となる定石に戻る。小県の感想を聞こう。

 「この形はいつも迷います。黒27か29でBとノゾき、白Cのツギと決めていいかどうか。切りを狙うのは話が遠いので、やはりノゾくべきでした」

 白の次の一手あるいは二手はおそらく当たるまい。

(春秋子)

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