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< 第34期名人戦挑戦者決定リーグ戦第32局  観戦記 >
黒 小県 真樹  九段   対   白 高尾 紳路  九段

 

早く1勝を

2009年8月27日

 激しいリーグ残留争いのまっただ中に、小県はいる。今期の残留確定ラインは4勝。リーグ順位の低い小県は、3勝ではプレーオフも打てずにリーグ落ちする可能性もある。

 一方の高尾はすでに4勝を挙げ、リーグ残留が確定している。高尾は現在、6月末に本因坊戦挑戦手合第5局で勝ったのを最後に4連敗と、勝ち星から見放されている。ぜひとも本局は勝ちたいと思っているに違いない。

 じっくりとした立ち上がりだった。「最近は黒15で17にはずすなど、先手を取る工夫が見られますが、小県さんは堂々としていますね。後半に追い上げるタイプでないと打てません」と解説の淡路修三九段。

 黒25ではAと模様を拡大するのも考えられるが、厚みは戦いで使いたい。小県は25まで進めてがんばった。

 ここまでたった1分しか消費していなかった高尾の手が、初めて止まった。白Bと割いていくのは、黒Aと反発され白のほうが気持ち悪いという。

 そこで白26と丁寧にヒラいたものの、右辺を盛り上げる黒27の絶好点を許した。「黒の模様のラインを切っておきたいので、白26でCに肩をつくのはどうでしょうか。黒Dには白Eに引き、黒F、白Gとつながります。ただ白Cの肩に黒Gと反発されると、白Hの押しで難解な戦いになります」と淡路解説者。

(内藤由起子)

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