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< 第34期名人戦挑戦者決定リーグ戦第34局  観戦記 >
黒 山田 規三生  九段   対   白 坂井 秀至   七段

 

2位決定戦

2009年9月10日

 山田規三生も坂井秀至もホゾをかんだのではないか。ともにリーグの実績は十分。今期こそ挑戦者にと意気込んだはずだ。ところが昨年に続いて井山裕太の独走を許し、最終ラウンドはカヤの外。5勝2敗同士なら挑戦者決定戦でも不思議はないのに、2位を争うことになろうとは。

 だからといって、モチベーションが低かったわけではなく、いつもどおりの熱戦を披露してくれた。本来ならその模様をたっぷり味わっていただくのだが、七番勝負が迫っているので大急ぎで紹介しよう。

 黒9の下ツケに、白11とオサえるのではなく、10と引いて大ナダレ定石に誘導するのは坂井の好みである。ただしかつての定石とは違って、白28、黒29と最新の成果が採用されている。白38までの型は中国や韓国の流行定石だ。この分かれをどう見るか。のちに黒Aとハネられたら白Bと応じなければならず、白の不利なヨセコウが残るのは部分的な問題としても、全局的には白6のコスミの威力が薄れたと、白に否定的な意見が多かったことをお伝えしておく。

 8月6日の日本棋院関西総本部は閑散としていた。翌日から始まるあるデパートの囲碁まつりの準備に職員が駆り出されたためらしい。この囲碁まつりには井山を筆頭に山田、坂井、結城聡と関西の人気棋士は総動員だった。

(春秋子)

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