現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第34期名人戦七番勝負第2局  観戦記 >
黒 井山裕太  八段   対   白 張栩  名人

 

長考合戦

2009年10月15日

棋譜 拡大  

 コウがオハコの名人に対して黒93とコウの形をつくったのは挑戦者の気合だ。自分だってコウは好きなんですよと主張しているかのよう。

 ここから長考合戦に入った。事態がのみ込めない記者は対局室から検討室へと移る。

 小松「名人の流儀にコウを譲って白95にツグことはあり得ない。AやBの切りを狙うはずです。その準備として白94あたりかな」

 解説者の予想が当たって、35分の長考で94がモニター画面に映し出された。次の黒95は名人をうわ回る44分の長考。「井山さん、覚悟を決めたのでしょう。辺は勝手にしてくれと。白にプレッシャーを与えるにはこれしか考えられません」と解説者。

 勝負どころだ。対局室に戻ると、20分を費やし、座り直して白96。しかし「こんな筋悪はない」と名人大後悔の一手だった。

 ワタリを止めるなら、参考図の白1の方が厳しい。黒2から8の切断を嫌ったのだが、白9、11と割りツイで身動きできず、黒のつぶれだ。珍しい名人の読み落としだった。

(春秋子)

[次の譜へ]

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内