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< 第34期名人戦七番勝負第5局  観戦記 >
黒 張栩  名人   対   白 井山裕太  八段

 

気合のトビく

2009年11月30日

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 堂々と戦う白52のトビを、小県解説者は「気合の一手」と評した。「白は石が張っています。『この碁で決めるぞ』という気持ちを感じます」

 白地は左辺と上辺で40目ほどが確定している。「黒はびっくりするくらい地がない。どれか取らなければいけないほどの状況です」と蘇八段。

 白54の押しに黒55とトンだのは、ちょっと気づきにくい。攻めるなら黒60と引くか62とハネたい。「トビは安全ですが迫力がない。▲との連絡がいいよう、バランスをとったのですね」と小県解説者。

 名人はこの競り合いでも後悔をしている。攻めを強調した黒65のケイマはなにかと薄い。「参考図の1と大ゲイマのほうがまだよかった」と名人。挑戦者は白2と肩をつく予定だったという。白6でaやbの切りを見ているので、図でも白はしのぎには苦労しない。

(内藤由起子)

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