現在位置:
  1. asahi.com
  2. エンタメ
  3. 囲碁
  4. 名人戦観戦記
  5. 記事

< 第34期名人戦七番勝負第5局  観戦記 >
黒 張栩  名人   対   白 井山裕太  八段

 

こんな難しい

2009年11月30日

棋譜 拡大  

 白90では「先に92にノゾきたくなりますが、黒90とツガれていやなのです」と小県解説者。白96に出ても、黒Aが地もかせいでいて大きい。白97、黒Bでは白がおもしろくない。

 92に対して黒が参考図の1と素直にツグと、白2のマガリから8まで塗られ、14と急所に一撃される。左上の一団が危なく、黒がたいへんではあるが、東京で観戦していた山下敬吾棋聖は「真ん中の黒が治まり、右方の白への攻めが期待できるので、図でいくよりしょうがなかった」との見解だったという。

 名人は10分の考慮で黒93と押した。6分たって白が94にハネると、検討陣が一斉に「わおわお」と言葉にならない声を発した。「こんな難しいところ1時間以上考えてもおかしくないのに」と蘇八段。

 挑戦者は、最強のしのぎを用意していた。

(内藤由起子)

[次の譜へ]

検索フォーム
キーワード:


朝日新聞購読のご案内